更新:2024/12/16
類推見積法とは?ゆるーくわかりやすく解説


はるか
類推見積法、知ってる?

ふゅか
過去のデータを参考にしてコストを見積もる方法でしょ!
目次
1. 類推見積法の要点
類推見積法とは・・・
- 過去のデータをもとにコストを見積もる方法
- 英語だと、「analogous estimation」
2. 類推見積法とは?
類推見積法(るいすいみつもりほう)は、過去の類似したプロジェクトやタスクのデータをもとに、現在のプロジェクトのコストや作業時間を見積もる方法です。この手法は、特にソフトウェア開発や建築プロジェクトなど、具体的な数値が出しにくい初期段階の見積もりに効果的です。

はるか
過去の経験を活用するのが特徴。
2.1. 英語から推測すると
類推見積法は英語だと、「analogous estimation」です。
英語の「analogous」には「類似した」「似通った」という意味があり、「estimation」は「見積もり」「予測」を指します。つまり、「analogous estimation」は「類似性を見つけ、それを活用して予測を立てる手法」を意味します。
3. 特徴
3.1. 過去の経験を活用
実績のあるプロジェクトを参考にするため、実務に基づいた現実的な見積もりが可能です。これにより、類似度の高いプロジェクトでは精度の高い予測が期待できます。
4. 類推見積法の課題と限界
4.1. 過去データの信頼性に依存
類推見積法の精度は、過去のプロジェクトデータがどれだけ信頼できるかにかかっています。不正確なデータを基にすると、誤った見積もりになる可能性があります。
4.2. 過去と現在の環境の違い
技術や市場動向が大きく変化している場合、過去のデータがそのまま適用できないことがあります。

はるか
ただし、過去の環境と今の状況が違えば難しい。

ふゅか
そうね!だから、使うデータが古すぎたり、今と大きく異なる場合は注意が必要なんだね。
5. 類推見積法の実例
5.1. 例1: ソフトウェア開発
過去に「ECサイトの構築プロジェクト」を実施し、以下のデータがあったとします。
- 期間: 6か月
- コスト: 1,000万円
現在、新たに似たようなECサイトを構築する場合、規模が1.5倍であれば、見積もりは次のようになります。
- 期間: 6か月 × 1.5 = 9か月
- コスト: 1,000万円 × 1.5 = 1,500万円
5.2. 例2: 建築プロジェクト
過去に「50戸の集合住宅」の建築を行い、次のようなデータがあったとします。
- 期間: 12か月
- コスト: 5億円
現在、規模が同じ「50戸の集合住宅」を建築するが、設備が高級仕様の場合、追加コストとして30%増加すると見積もれば、以下の結果が得られます。
- 期間: 12か月(変更なし)
- コスト: 5億円 × 1.3 = 6.5億円
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