更新:2024/12/31
角周波数の意味と単位について


はるか
角周波数って知ってる?

ふゅか
うん!ギリシャ文字の「ω(オメガ)」で表されるもので、周波数を$2\pi$倍したものよね!
1. 角周波数とは?
角周波数はギリシャ文字の ω(オメガ) を使って表され、次の式で定義されます。
\[ \omega = 2\pi f \]
ここで:
- \( \omega \) は角周波数(単位はラジアン毎秒 [rad/s])。
- \( f \) は周波数(単位はヘルツ [Hz]、1秒間に繰り返す回数)。
- \( 2\pi \) は1周期分の角度をラジアンで表した値(円の周囲の長さに対応します)。
1.1. 角周波数の単位
角周波数の単位が[rad/s]になるのかを実際に確認します。
- 周波数 \(f\): 周波数は「1秒間あたりのにどれだけ繰り返すのかを表した単位」であり、 \([1/s]\) です。\[ [f] = [1/s] \]
- 係数 \(2\pi\): \(2\pi\) はラジアン([rad])として扱われます。\[ [2\pi] = [rad] \]
- 角周波数 \(\omega\): 角周波数の単位は\[ [\omega] = [2\pi] \cdot [f] = [rad] \cdot [1/s] \]

ふゅか
ところで、角周波数の単位ってなんで [rad/s] になるんだろう?

はるか
計算すればわかる。周波数の単位は [1/s]。$2\pi$は [rad]。掛け算すれば [rad/s]。
2. 角周波数と周波数の関係
角周波数と周波数は密接に関係しています。例えば、周波数 \( f \) が1Hz(1秒間に1回振動)であれば、角周波数 \( \omega \) は次のように計算されます:
\[ \omega = 2\pi \times 1 = 2\pi \, \text{[rad/s]} \]
つまり、1秒間に1周期(360度)を繰り返す現象では、角度としては約6.28ラジアン進むことになります。
3. 角周波数が使われる場面
角周波数は、特に以下の分野で広く用いられます。
3.1. 振動や波動
弦楽器の振動、電磁波、音波などの性質を記述する際に、角周波数が用いられます。これにより波の速さやエネルギーが簡潔に表現されます。
3.2. 電気回路
交流回路(AC回路)では、電圧や電流の振動を角周波数で表します。例えば、日本の家庭用電源(50Hzまたは60Hz)の場合、角周波数は次のようになります:
- 50Hzの場合:\( \omega = 2\pi \times 50 \approx 314 \, \text{[rad/s]} \)
- 60Hzの場合:\( \omega = 2\pi \times 60 \approx 377 \, \text{[rad/s]} \)
4. 角周波数の直感的理解
角周波数は「回転」と結びつけて考えると理解しやすいです。たとえば、時計の秒針が1周するのに1分(60秒)かかる場合、その秒針の角周波数は次のようになります:
\[ \omega = \frac{2\pi}{60} \approx 0.105 \, \text{[rad/s]} \]
これは、秒針が1秒あたり約0.105ラジアン進むことを意味します。
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