補助記憶装置とは?ゆるーくわかりやすく解説



1. 補助記憶装置とは?
補助記憶装置(Auxiliary Memory Units)とは、データやプログラムを長期間保存するために使われるコンピュータの記憶装置の一種です。パソコンやスマートフォンなどのコンピュータでは、動作中に必要な情報を一時的に保存する「メインメモリ(主記憶装置)」もありますが、データが消えてしまうという特徴(揮発性)があります。一方、補助記憶装置は電源を切ってもデータを保持できるため、写真や動画、文書ファイル、アプリケーションなどを長期的に保存するのに適しています。
1.1. 英語から考えると
“Auxiliary Memory Units”を英語の構成から考えると、以下のように解釈できます:
- Auxiliary
この単語は「補助的な」「追加の」という意味を持ちます。つまり、メインではなくサポートする役割を果たすものを指します。 - Memory
「記憶」や「メモリ」を指します。ここではコンピュータの記憶装置(データを保存するための装置)という意味合いになります。 - Units
「ユニット」や「装置」「構成要素」を指します。ここでは物理的または論理的な装置としての単位を表しています。
これらを組み合わせると、「Auxiliary Memory Units」は「補助記憶装置」や「補助的なメモリ装置」という意味になります。主記憶装置(RAMなど)とは異なり、データを長期的に保存したり、補助的に利用するための記憶装置を指します。
2. 主な補助記憶装置の種類
補助記憶装置には、さまざまな種類があります。それぞれ特徴が異なるため、用途に応じて使い分けられます。
2.1. HDD(ハードディスクドライブ)
HDDは、磁気を利用してデータを保存する装置です。内部に回転する円盤(プラッタ)を持ち、データの読み書きはヘッドという部品で行います。
- 容量が大きい:比較的安価で大容量のデータ保存が可能です。
- 価格が手頃:1TBや2TBなど大容量でもコストパフォーマンスが高いです。
- 読み書き速度が遅め:物理的に回転する部品を使うため、速度はSSDに比べると劣ります。


2.2. SSD
SSDは、フラッシュメモリを利用してデータを保存する装置です。HDDのような回転する部品がないため、以下のようなメリットがあります。
- 読み書きが高速:パソコンの起動やファイルの転送がスムーズです。
- 衝撃に強い:可動部分がないため、落下や振動に対してHDDより耐久性が高いです。
- 価格が高い:容量あたりのコストはHDDよりも高めです。


2.3. 外部記憶装置
小型で持ち運びがしやすい補助記憶装置です。
- ポータブル性:USBポートやカードスロットがあれば簡単に使えます。
- 小容量向け:一般的には数GBから数百GB程度の容量です。
- 用途:データの持ち運びやカメラなどの外部機器での利用に適しています。
2.4. 光学メディア(CD/DVD/Blu-rayディスク)
データを光ディスクに保存する形式です。
- 長期保存向け:適切に保存すれば数十年単位でデータを保管可能です。
- 容量が限定的:CDは最大700MB、DVDは最大8.5GB程度です。
- 用途:データのバックアップや音楽、映画の配布などに使われます。
3. 補助記憶装置が必要な理由
3.1. データの長期保存
電源を切ってもデータを保持するため、重要な情報を失わない。
3.2. 大容量データの保存
動画編集やゲームなど、大きな容量が必要な場合に対応できる。
3.3. 性能向上
メインメモリの負担を軽減し、システム全体の動作を効率化。
4. まとめ
補助記憶装置は、データを安全に保存し、必要なときに取り出せる便利なツールです。HDD、SSD、USBメモリなど、それぞれの特徴を理解し、自分の目的に合ったものを選びましょう。データの保存方法を工夫することで、日常の作業をより効率的に進められます。

