BOOTP(Bootstrap Protocol)とは?ゆるーくわかりやすく解説
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1. BOOTPの要点
BOOTPとは・・・
- ネットワークに接続するためのプロトコル。
- DHCPに置き換えらた。
- Bootstrap Protocolの略。
2. BOOTP(Bootstrap Protocol)とは?
BOOTP(Bootstrap Protocol)は、ネットワークに接続されたコンピュータ(クライアント)が、ネットワーク上のサーバからIPアドレスやホスト名、サブネットマスク、デフォルトゲートウェイといった必要な設定情報を自動的に取得するためのプロトコルです。名前に含まれる「Bootstrap(ブートストラップ)」は、「自動起動」や「自己完結的なプロセス」を意味し、クライアントが起動時に必要な情報をネットワークを介して取得できる仕組みを提供します。
2.1. BOOTPの背景と登場の経緯
BOOTPは1980年代に登場し、ネットワーク管理者が各クライアントに手動でIPアドレスを割り当てる手間を軽減するために開発されました。当時、ネットワーク規模が拡大する中で、手作業でのIPアドレス設定が非効率であり、ミスも発生しやすかったため、このような自動化の仕組みが求められていました。
BOOTPの仕組みは、主にクライアントとサーバ間の通信に基づいており、サーバがクライアントのリクエストを受け取り、適切なIPアドレスや設定情報を提供します。このプロセスにより、クライアントは起動直後にネットワーク通信を行えるようになります。
3. BOOTPの主な特徴
3.1. 静的なIPアドレス割り当て
BOOTPでは、各クライアントのMACアドレス(ネットワークカード固有のアドレス)に基づいて固定的なIPアドレスを割り当てます。そのため、管理者が事前にMACアドレスとIPアドレスの対応表をあらかじめ、BOOTPサーバに設定する必要があります。


3.2. BOOTPとDHCPの違い
BOOTPは後継プロトコルであるDHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)が登場するまで広く使われていました。DHCPはBOOTPの機能を拡張したもので、以下の点でBOOTPよりも優れています。
- 動的IPアドレス割り当て
- 柔軟な設定管理
- 使用の簡便性
現在ではDHCPがほとんどのネットワーク環境で使用されており、BOOTPの使用頻度は大幅に減少しました。