更新:2024/09/30
コマンドとは?ゆーるくわかりやすく解説


はるか
コマンドは命令のこと。
1. コマンド
コマンド(command)とは、コンピュータに対して特定の動作を実行させるための指示を出す方法の一つです。コマンドは、主にコマンドラインインターフェース(CLI)で使用され、特定の形式で入力することにより、OSやアプリケーションに対してさまざまな操作を指示します。
2. コマンドの基本
コマンドはコマンドライン上にテキストを入力して実行するもので、ユーザーがキーボードから直接入力するか、スクリプトとしてまとめて実行することができます。例えば、ファイルの作成、削除、移動など、日常的な操作を自動化することができます。
2.1. コマンドとプログラムの違い
「コマンド」と「プログラム」はどちらもコンピュータに指示を与える手段ですが、その性質と使われ方に違いがあります。
- コマンド: コマンドは、コンピュータに対して特定の指示を即座に実行させるための「単発の指示」です。
- プログラム: 一方で、プログラムは特定の目的を達成するために複数の命令や手続きを含んでいる「指示の集合体」です。プログラムは一般的にコード(スクリプト)として記述され、コンパイルや解釈されて実行されることがあります。
2.2. 主なコマンドの例
- Linuxコマンド例:
ls
: ディレクトリの内容を表示します。cd
: ディレクトリを移動します。rm
: ファイルやディレクトリを削除します。
- Windowsコマンド例:
dir
: フォルダの内容を表示します。cd
: フォルダを移動します。del
: ファイルを削除します。
2.3. コマンドの構成
通常、コマンドは「コマンド名」「オプション」「引数」の順で入力します。
- コマンド名: 実行する動作を指定するもの(例:
cp
)。 - オプション: コマンドの動作を細かく指定するためのもの(例:
r
は再帰的に処理することを指定)。 - 引数: コマンドが処理する対象(例:コピー元とコピー先のファイル名)。
例えば、Linuxのcp
コマンドでファイルをコピーする場合、cp -r source_directory target_directory
のように入力します。

ふゅか
「コマンドの構成」では、コマンド名、オプション、引数について説明してるけど、例をもう一つ挙げてもらってもいいかな?

はるか
例えば「rm -rf directory_name」。これはディレクトリを強制的に削除する。間違えて使わないように注意が必要。
2.4. コマンドの利点
- 自動化: スクリプトを使って繰り返し行う処理を自動化できます。
- 柔軟性: オプションを組み合わせることで、詳細な操作が可能です。
2.5. よく使われるシェル
コマンドを入力するための環境として、シェルと呼ばれる機能が使われます。
- Bash(バッシュ): Linuxで最もよく使われるシェルです。
- PowerShellやcmd: Windowsで提供される、シェルです。
- zsh(ズィーシェル): カスタマイズ性が高く、多くの開発者に人気のあるシェルです。
2.6. まとめ
コマンドは、コンピュータを効率的に操作するための強力な手段です。最初は難しく感じるかもしれませんが、使い慣れると、多くの作業を素早く、簡単に行えるようになります。特にプログラミングやサーバー管理など、技術的な仕事においては必須のスキルとなるため、基本的なコマンドから習得していきましょう。
PR