コネクションレス型とは?ゆるーくわかりやすく解説


はるか
コネクションレス型って、事前の接続がいらない通信方法だよね。

ふゅか
そうそう!たとえば、手紙をポストに入れる感じでデータを送るの。相手が受け取るか確認せずに、どんどん送れる仕組みなんだ!
目次
1. コネクションレス型の要約
2. コネクションレス型とは?
コネクションレス型(connectionless)とは、通信を行う際に事前に相手との接続(コネクション)を確立せずにデータを送受信する通信形態のことを指します。代表的なプロトコルとしては、UDP(User Datagram Protocol) や IP(Internet Protocol) などが挙げられます。
2.1. コネクション型との違い
コネクションレス型を理解するためには、対比としてコネクション型を知っておくとより分かりやすいです。コネクション型の場合は、データを送信する前に送信元と受信先がいわば「通信路」を確立し、その後にデータを送り、最後に通信路を切断するという手順を踏みます。代表的な例は、TCP(Transmission Control Protocol)が該当します。

はるか
コネクション型は、送信前に接続を確立。

ふゅか
なるほど!データを確実に届けるために、確認作業が入るってことだね。それでTCPが代表例になるんだ!
3. コネクションレス型の特徴
3.1. 事前の接続(コネクション)確立が不要
- コネクション型のように「通信を始める準備」を行うステップがありません。
- データを送る側は、受け取る側が受信可能かを細かく確認しなくても、すぐにデータを送信できます。
3.2. データの到達保証や順序保証がない
- コネクションレス型は、基本的に「受け手がパケットを正しく受信したかどうか」を確認する仕組みを持ちません。
- そのため、パケットロス(送信したデータがどこかで消失してしまうこと)が起きたり、受信する順番が入れ替わる可能性があります。
3.3. オーバーヘッドが小さい
- 接続の確立や切断の手順が不要なため、通信オーバーヘッド(通信に伴う余分なやり取り)が比較的少ないです。
- 結果として、スピード重視の場面やリアルタイム性が重要な場面などで役立つ場合があります。
4. コネクションレス型の代表的な例
4.1. UDP(User Datagram Protocol)
- 特徴
- 軽量なプロトコルで、コネクションレスの代表格。
- データ到達の保証や順番の保証はないが、その分高速かつリアルタイム性が高い。
- オンラインゲームや映像配信、VoIP(音声通話)など、わずかな遅延が致命的となるリアルタイム通信に適している。
- 利用例
- オンラインゲームのサーバー–クライアント通信
- 秒間数十〜数百回の更新が必要なとき、いちいち確認応答を取り合うと遅延が増えすぎるため、UDPが使われることが多い。
- ライブストリーミングや動画配信
- 映像が多少乱れても途切れよりもスムーズな再生を優先するケースで用いられる。
- オンラインゲームのサーバー–クライアント通信
4.2. IP(Internet Protocol)
- 特徴
- インターネット上でデータをやり取りする際の基礎的なプロトコル。
- こちらもコネクションレス型で、宛先IPアドレスなどの情報をもとにデータを配送する。
5. まとめ
コネクションレス型は「事前にコネクションを確立しないでデータを送る」という通信手法で、UDPやIPが代表例です。オーバーヘッドが小さく、リアルタイム性を求める場面や、多数のクライアントに向けて同時配信を行うケースで威力を発揮します。
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