DaaS(Desktop as a Service)とは何か?ゆるーくわかりやすく解説



1. DaaSの要点
DaaSとは・・・
- 仮想デスクトップを提供するサービス
- Desktop as a Serviceの略
2. DaaS(Desktop as a Service)とは?
DaaS(Desktop as a Service)は、クラウドを利用したデスクトップ環境の提供サービスです。物理的なパソコンを使うのではなく、クラウド上にデスクトップ環境を構築し、それをネットワークを通じて利用する形態を指します。
2.1. 英語から推測すると
“Desktop as a Service”(DaaS)を英語から直訳すると、「サービスとしてのデスクトップ」となります。
- Desktop
ここでは、パソコンやその操作画面、作業環境を指します。つまり、通常ユーザーが利用するデスクトップの機能を意味しています。 - as a Service
「~をサービスとして提供する」という意味です。クラウドサービスの文脈では、何かをインターネット経由で提供するモデルを指します。
したがって、「Desktop as a Service」は「デスクトップ環境をサービスとして提供する」ということを表し、物理的な端末に依存せず、ネットワーク経由でデスクトップ環境を利用できる仕組みだと推測できます。
3. DaaSの基本的な仕組み
DaaSは、クラウドサービスプロバイダー(例えばAmazon Web ServicesやMicrosoft Azure)が、仮想デスクトップをクラウド上で提供するサービスです。以下のような流れで利用します:
- ユーザー認証
ユーザーはパソコンやタブレット、スマートフォンなどの端末からDaaS環境にログインします。 - クラウド上でデスクトップを起動
ログイン後、クラウド上に構築されたWindowsやLinuxなどのデスクトップ環境が利用可能になります。 - データとアプリケーションの操作
DaaS環境内で必要なアプリケーションを利用したり、ファイルを編集・保存したりします。すべての操作データはクラウド上に保存されます。



4. DaaSの利点
DaaSは特にリモートワークやモバイルワークの推進において有用です。以下はその主な利点です。
4.1. 柔軟性
どこにいてもインターネット接続があれば、自分のデスクトップ環境にアクセス可能です。デバイスに依存せず、会社のパソコンでも、自宅のタブレットでも同じ環境を利用できます。
4.2. スケーラビリティ
ユーザー数が増減しても、簡単にライセンスを追加・削除できるため、企業規模に応じた柔軟な運用が可能です。
4.3. 管理の効率化
IT部門はユーザーごとに個別の端末を管理する必要がなく、クラウド上で一元管理が可能です。
5. DaaSの活用例
5.1. リモートワークの推進
企業がリモートワークを導入する際に、従業員に物理的なパソコンを配布する代わりにDaaSを提供する例が増えています。これにより、場所を問わず業務が可能になります。
5.2. 季節的な人員増加への対応
例えば、繁忙期にだけ一時的にスタッフを増やす必要がある場合、DaaSを利用すれば、簡単に追加ユーザーを設定できます。繁忙期が終われば利用を停止するだけで、コストを最適化できます。
5.3. BYOD(Bring Your Own Device)
従業員が自分の端末を業務に使用する場合でも、DaaSを使えば企業のデスクトップ環境を安全に提供できます。
6. 注意点
DaaSには多くのメリットがありますが、導入時には以下の点を考慮する必要があります。
6.1. ネットワーク依存
クラウドサービスであるため、インターネット接続が必須です。通信速度や安定性が低い場合、利用が制限される可能性があります。
6.2. プロバイダー依存
DaaSを提供するプロバイダーに依存する形になるため、サービス停止や契約終了時の移行計画を検討しておく必要があります。
7. 主要なDaaSプロバイダー
以下は主要なDaaSサービスの例です。
- Amazon WorkSpaces
AWSが提供するDaaSサービスで、WindowsやLinuxデスクトップを利用できます。 - Microsoft Azure Virtual Desktop
Microsoftが提供する仮想デスクトップサービスで、Officeアプリケーションとの親和性が高いです。 - Citrix Virtual Apps and Desktops
長年の実績を持つCitrixが提供するDaaSソリューションで、大規模導入に適しています。