更新:2024/11/24

内分点と外分点の意味、内分点・外分点の公式の一覧について

はるか
はるか
内分点は、線分上の点が特定の比で分ける。
ふゅか
ふゅか
そうそう!例えば、$AB$の長さが$50$のときに、$AB$を点Pが$9:1$で分けると、AP=10になるね!

1. 内分点とは

内分点とは、2点 \(A\) と \(B\) を結ぶ線分上のある点 \(P\) が、その線分を特定の比で分けることを指します。具体的には、点 \(P\) が線分 \(AB\) を \(m:n\) の比で分けるとき、点 \(P\) を 内分点 といいます。

1.1. 内分点の例

$AB$を$4:1$で内分する点を$P$とする。$AB=50$のとき、$AP=40,BP=10$となる。

2. 内分点の公式

2.1. 内分点の座標

2点 \( A(x_1, y_1) \) と \( B(x_2, y_2) \) が与えられているとき、点 \( A \) と点 \( B \) を \( m:n \) の比で内分する点 \( P(x, y) \) の座標は次のように求められます。

\[ P(x, y) = \left( \frac{n x_1 + m x_2}{m + n}, \frac{n y_1 + m y_2}{m + n} \right) \]

詳しくは次の記事で解説しています。

内分点と外分点の座標と証明、例題について

2.2. ベクトルを用いた表現

ベクトルを用いると、点 \( A \) から点 \( B \) への位置ベクトルを使って内分点の座標を求めることができます。点 \( A \) の位置ベクトルを \(\vec{a}\)、点 \( B \) の位置ベクトルを \(\vec{b}\) としたとき、点 \( P \) の位置ベクトルは次のように表せます。

\[ \vec{p} = \frac{n \vec{a} + m \vec{b}}{m + n} \]

詳しくは次の記事で解説しています。

内分点の位置ベクトルとは?導出と例題について

2.3. 複素数を用いた内分点

複素平面上で考える場合も同様で、点 \( A \) と \( B \) を表す複素数をそれぞれ \( z_1 \) と \( z_2 \) とします。このとき、\( m:n \) の比で内分する点 \( P \) の複素数は次のようになります。

\[ z = \frac{n z_1 + m z_2}{m + n} \]

3. 外分点とは

外分点とは、2点 \(A\) と \(B\) を結ぶ線分を延長したとき、その延長上にある点 \(Q\) が線分を特定の比で分けることを指します。この場合、点 \(Q\) を 外分点 といいます。

3.1. 外分点の例

$AB$を$10:1$で外分する点を$Q$とする。$AQ=50$のとき、外分比が $10:1$ のとき、

\[ AQ : QB = 10 : 1 \]

より、$QB$ は次のようになります。

\[ QB = \frac{AQ}{10} = \frac{50}{10}=5 \]

したがって、全体の長さ $AB$ は次のように求められます。

\[ AB = AQ – QB = 50 -5= 45 \]

4. 外分点の公式

ふゅか
ふゅか
外分点も似たような公式があるけど、違うのは線分の延長上にある点ってことね!

4.1. 外分点の座標

2点 \( A(x_1, y_1) \) と \( B(x_2, y_2) \) が与えられているとき、点 \( A \) と点 \( B \) を \( m:n \) の比で外分する点 \( P(x, y) \) の座標は次のように求められます

\[ P(x, y) = \left( \frac{n x_1 – m x_2}{n – m}, \frac{n y_1 – m y_2}{n – m} \right) \]

内分点と外分点の座標と証明、例題について

4.2. ベクトルを用いた表現

ベクトルを用いると、点 \( A \) から点 \( B \) への位置ベクトルを使って外分点の座標を求めることができます。点 \( A \) の位置ベクトルを \(\vec{a}\)、点 \( B \) の位置ベクトルを \(\vec{b}\) としたとき、点 \( P \) の位置ベクトルは次のように表せます。

\[ \vec{p} = \frac{n \vec{a} – m \vec{b}}{n – m} \]

詳しくは次の記事で解説しています。

外分点の位置ベクトルとは?導出と例題について

4.3. 複素数を用いた外分点

点 \( A \) と \( B \) を表す複素数をそれぞれ \( z_1 \) と \( z_2 \) としたとき、\( m:n \) の比で外分する点 \( P \) の複素数は次のようになります。

\[ z = \frac{n z_1 – m z_2}{n – m} \]

5. 内分点と外分点の違い

内分点と外分点の主な違いは、その位置です。内分点は線分の間に存在し、外分点は線分を延長した位置にあります。

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