DNS(Domain Name System)とは?ゆるーくわかりやすく解説



1. DNS(Domain Name System)とは?
インターネットを利用する際に、私たちが目にするURL(例:math-joy-life.com)は、コンピュータにとっては理解できない文字列です。一方で、コンピュータは「IPアドレス」という数字の羅列で通信を行います。たとえば、「192.168.0.1」などがその一例です。しかし、数字ばかりのアドレスを人間が覚えるのは非常に難しいです。そこで登場するのが、DNS(Domain Name System)です。
1.1. DNSの役割
DNSは、「ドメイン名」と「IPアドレス」を対応させるシステムです。これにより、私たちが「google.com」といった人間にわかりやすい名前を使うことで、裏では自動的に正しいIPアドレスが見つかり、そのサーバーにアクセスできるようになります。
1.2. 英語から考えると
「DNS」は、英語の「Domain(領域、分野)」「Name(名前)」「System(システム)」から構成されています。この名称が示すように、DNSは「インターネット上の領域に名前を付けるシステム」という意味を持っています。
2. DNSによる名前解決の流れ
名前解決とは、インターネット上で人が読みやすいドメイン名(例えば「example.com」など)を、コンピュータが通信に利用するIPアドレス(例えば「93.184.216.34」など)に変換する仕組みのことです。次の大まか流れで名前解決を行うことができます。
2.1. ドメイン名の入力
例えば、ブラウザで「math-joy-life.com」と入力します。
2.2. DNSへのリクエスト送信
ブラウザは、DNSサーバーに「このドメイン名に対応するIPアドレスを教えて」とリクエストを送ります。
2.3. DNSサーバーからの応答
DNSサーバーは、対応するIPアドレスを見つけてブラウザに返します。例えば「93.184.216.34」といったIPアドレスです。
2.4. サーバーとの通信開始
ブラウザは受け取ったIPアドレスを使って、インターネット上の目的のサーバーと通信を始め、Webページを表示します。
3. DNSのセキュリティ問題
一方で、DNSにはセキュリティの問題も存在します。DNSキャッシュポイズニング、DNSスプーフィングといった攻撃により、偽のIPアドレスが返され、ユーザーが不正なサイトに誘導されることもあります。このため、DNSセキュリティ拡張(DNSSEC)といった技術が開発され、DNSの安全性を高めるための取り組みが進んでいます。



4. まとめ
DNSは、私たちがインターネットを利用する際、ドメイン名とIPアドレスをつなぐ重要なシステムです。この仕組みがあるおかげで、私たちは複雑な数字の羅列を覚える必要がなく、簡単にWebサイトにアクセスできるのです。つまり、DNSが機能しないと、私たちはインターネット上で目的のサイトにたどり着くことができなくなるのです。