HTTP(Hypertext Transfer Protocol)とは?ゆるーくわかりやすく解説



1. HTTPの要約
HTTPとは・・・
- サーバー上にあるファイルの受け渡しを行うプロトコル
- webページを表示するために必要
- Hypertext Transfer Protocolの略
2. HTTPとは何か?
HTTP(Hypertext Transfer Protocol)は、インターネット上で情報をやり取りするためのアプリケーション層のプロトコルです。Webブラウザがウェブページを表示したり、サーバーとデータをやり取りしたりする際に利用されています。例えば、ブラウザでウェブサイトのURLを入力すると、そのリクエストがHTTPを使ってサーバーに送信されます。そしてサーバーが応答(レスポンス)をHTTPを使って返し、ブラウザがその内容を表示します。
3. リクエストとレスポンス
HTTP通信は大きく2つの要素で成り立っています。
3.1. リクエスト(Request)
ユーザーがブラウザを通じて送る要求。たとえば、「このページを表示して」という指示。
3.2. レスポンス(Response)
サーバーがリクエストに応じて返すデータ。「これがリクエストされたページの内容です」という情報を含みます。


4. HTTPの特徴
4.1. テキストベースのプロトコル
HTTPのデータ構造は、読みやすいテキスト形式で書かれています。そのため、通信内容を確認しやすく、デバッグも簡単です。
4.2. ステートレス(Stateless)
HTTPは1回のリクエストとレスポンスで通信が完結します。この性質により、サーバーは通信ごとに状態を保持する必要がありません。ただし、状態を管理するために「Cookie」や「セッション」といった仕組みを組み合わせることが一般的です。


4.3. ポート番号80(通常)
HTTP通信はデフォルトでポート番号80を使用します。ただし、HTTPS(HTTP Secure)ではポート番号443を使います。
5. HTTPとHTTPSの違い
HTTPにはセキュリティ機能がありません。そのため、通信内容が暗号化されず、盗聴や改ざんのリスクがあります。一方、HTTPSはHTTPにSSL/TLSという暗号化技術を組み合わせて安全性を高めたプロトコルです。
- HTTP: 暗号化なし、平文でデータ送信。
- HTTPS: 暗号化あり、盗聴や改ざんリスクを軽減。
6. HTTPメソッド
HTTPはさまざまなメソッド(リクエストの種類)をサポートしています。それぞれのメソッドが特定の動作を指示します。
6.1. GET
データを取得するためのメソッド。例:ウェブページの表示。
6.2. POST
データを送信するためのメソッド。例:フォーム送信やログイン処理。
6.3. PUT
データを更新または新規作成するためのメソッド。
6.4. DELETE
指定したデータを削除するためのメソッド。
6.5. HEAD
レスポンスのヘッダー情報だけを取得するメソッド。ボディ部分は返されません。
7. HTTPステータスコード
レスポンスには、サーバーがリクエストをどのように処理したかを示すステータスコードが含まれます。代表的なものを挙げると
- 200番台: 成功
例: 200 OK(リクエストが成功し、データを返した)。 - 300番台: リダイレクト
例: 301 Moved Permanently(別のURLに移動した)。 - 400番台: クライアントエラー
例: 404 Not Found(指定されたリソースが見つからない)。 - 500番台: サーバーエラー
例: 500 Internal Server Error(サーバー内部のエラー)。