ICANNとは?ゆるーくわかりやすく解説

1. 要点



2. ICANN(アイキャン)とは?
ICANN(Internet Corporation for Assigned Names and Numbers)は、インターネットの住所管理を担う非営利法人です。具体的には、ドメイン名やIPアドレスといった識別情報を管理し、インターネットが円滑に機能するよう調整しています。世界中の関係者と協力しながら、安定したネットワーク運用を支える役割を果たしています。
3. ICANNの役割
ICANNには、インターネットの根幹を支えるために、いくつかの重要な役割があります。
3.1. ドメイン名システム(DNS)の管理
インターネット上のウェブサイトには「ドメイン名」と呼ばれる固有の名前が割り当てられています。たとえば「google.com」や「yahoo.co.jp」などがそれにあたります。
ICANNは、これらのドメイン名を管理する仕組みである DNS を統括しています。具体的には、「.com」「.org」「.net」「.jp」などの トップレベルドメイン(TLD) の割り当てや調整を行い、ユーザーが正しく目的のウェブサイトにアクセスできるようにしています。
3.2. IPアドレスの割り当て
インターネット上のすべての機器は、識別のために IPアドレス を持っています。これは、インターネット上の「住所」にあたるもので、適切に割り当てられなければ通信が正しく行われません。
ICANNは、世界中のインターネットプロバイダーや企業が利用できるように、IPアドレスを 地域インターネットレジストリ(RIR) に分配する役割を担っています。これにより、インターネット全体のネットワークが適切に機能し、円滑な通信が可能になります。


3.3. ポリシー策定と調整
ICANNは、インターネットの識別子(ドメイン名やIPアドレス)の管理に関するポリシーを策定し、調整する役割も担っています。これは、一部の国や企業がインターネットのルールを独占することを防ぐために重要です。
ICANNの意思決定プロセスには、技術者、政府機関、企業、一般ユーザーなど、さまざまな関係者が参加し、公平で透明性のあるルール作りが行われています。これにより、インターネットの利用が特定の勢力によって不当に制限されることのない、自由で安全な環境が確保されています。
4. ICANNの歴史と運営
ICANNは 1998年 に設立され、アメリカ・カリフォルニア州ロサンゼルスに本部を構えています。それ以前は、InterNIC がインターネットの識別子管理を行っていました。
ICANNの運営は、透明性と公平性を重視しており、多様な関係者の意見を取り入れるために オープンな会議 や コミュニティ主導の意思決定 を採用しています。この仕組みにより、特定の国や企業に偏らず、世界中のインターネット利用者にとって公平な管理が行われています。