IPアドレスとは?ゆるーくわかりやすく解説



1. IPアドレスとは
IPアドレス(Internet Protocol Address)は、インターネットに接続されたデバイスが通信を行うための「住所」のようなものです。インターネット上で情報の送受信を行う際、各デバイスには番号が割り振られており、それがIPアドレスです。これにより、データが正しく送信元から目的のデバイスまで届くようになります。
1.1. IPアドレスの役割
IPアドレスは、インターネットやネットワークで通信を行うデバイスを識別するために使われます。インターネット上でデータがやり取りされるとき、そのデータがどこから来て、どこへ送られるのかを特定するためにIPアドレスが必要です。
2. IPアドレスの種類


IPアドレスには、主に2種類の形式があります。IPv4とIPv6です。それぞれ異なる構造を持ち、インターネットの成長に伴って新しい形式が生まれました。
2.1. IPv4(インターネットプロトコル バージョン4)
IPv4は、最も一般的な形式で、32ビットのアドレス長を持ちます。これにより、約43億個のユニークなアドレスが生成できます。IPアドレスは、通常「192.168.0.1」のように、4つの数字のセットに分けられています。それぞれの数字は、0から255の範囲内で表されます。
- 192.168.1.1
- 172.16.254.1
しかし、インターネットの普及に伴い、この43億のアドレスでは不足する状況が生じました。これがIPv6の登場の一因です。
2.2. IPv6(インターネットプロトコル バージョン6)
IPv6は、128ビットのアドレス長を持ち、膨大な数のIPアドレスを提供します。IPv6アドレスは「2001:0db8:85a3:0000:0000:8a2e:0370:7334」のように、16進数を使用して表されます。この形式は非常に多くのデバイスに対してユニークなアドレスを提供できるため、今後のインターネットの拡張に対応しています。
3. プライベートIPアドレスとパブリックIPアドレス
IPアドレスにはプライベートとパブリックという区別もあります。
3.1. プライベートIPアドレス
家庭やオフィスの内部ネットワークで使用されるIPアドレスです。これらのアドレスはインターネット上では使用されず、ルーターやファイアウォールを通じて外部のネットワークと通信します。プライベートIPの範囲には、以下が含まれます。
10.0.0.0 – 10.255.255.255
172.16.0.0 – 172.31.255.255
192.168.0.0 – 192.168.255.255
3.2. パブリックIPアドレス
インターネット上で直接デバイスを識別するために使用されるアドレスです。インターネットサービスプロバイダ(ISP)によって割り当てられます。
4. IPアドレスの取得方法
IPアドレスは、インターネットサービスプロバイダ(ISP)によって割り当てられます。ISPは、自身が保有するIPアドレスの範囲からユーザーに対して割り当てを行います。
また、ネットワーク内ではルーターが各デバイスに対してプライベートIPアドレスを割り当てます。この作業は通常、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)というプロトコルを使って自動的に行われます。
4.1. IPアドレスの管理
世界中のIPアドレスは、IANA(Internet Assigned Numbers Authority)によって管理されています。IANAは、IPアドレスの配布と割り当てを行い、インターネットの成長に応じてIPv4とIPv6のアドレス空間を調整しています。
4.2. IPアドレスの購入
IPアドレスを個人が直接購入することは一般的には難しく、通常はISP(インターネットサービスプロバイダ)やホスティングサービスプロバイダを通じてレンタルする形になります。IPアドレスは限られたリソースであり、管理はIANA(Internet Assigned Numbers Authority)やRIR(地域インターネットレジストリ)によって行われています。間接的にはなりますが、IPアドレスを取得する方法の一つとして、次のようなVPSや専用サーバーを契約すると、自動的にIPアドレスが割り当てられます。


