IPアドレスのクラスとは?ゆるーくわかりやすく解説


はるか
IPアドレスのクラスは、IPアドレスを分類するためのもの

ふゅか
クラスによっては、ネットワークの規模が違うのよね!
目次
1. IPアドレスの分類
1.1. IPアドレスとは?
IPアドレスは、インターネットやネットワークに接続されたデバイスを識別するための「住所」のようなものです。IPアドレスは通常、数字の組み合わせで表され、デバイスがネットワーク内でどこに位置しているかを示します。IPアドレスがなければ、データはどこに送信すればいいのか分からなくなるため、インターネット通信には欠かせない要素です。
1.2. IPアドレスの構成とバージョン
IPアドレスには「IPv4」と「IPv6」の2つのバージョンがあります。IPv4はよく使われている形式で、例えば「192.168.1.1」のように4つの数字で表されます。IPv6は新しい形式で、より多くのデバイスに対応できるように、もっと長い数字と文字の組み合わせで表されますが、ここではIPv4に焦点を当てます。
1.3. クラス
IPv4アドレスは、特定の「クラス」に分けられています。クラスは、IPアドレスの最初の部分(最初の数ビット)を見て区別できるもので、ネットワークの規模や用途によって、どのクラスのIPアドレスを使うかが決まります。
2. IPアドレスの具体的なクラス
IPv4アドレスは、以下の5つのクラスに分類されています。

はるか
クラスはA、B、C、D、Eの5つ。

ふゅか
A、B、Cの3つはそれぞれ、ネットワークの規模によって分かれているんだよね!
2.1. クラスA
2.2. クラスB
2.3. クラスC
2.4. クラスD
- 範囲:224.0.0.0 ~ 239.255.255.255
- 特徴:特定のデバイスにデータを送るのではなく、グループ全体にデータを送信する「マルチキャスト」のために予約されています。
- 主な用途:特定のグループ全体に情報を送信する場合に使用され、一般的にはネットワーク内のデータ配信やメディアストリーミングに使われます。

ふゅか
家庭用のネットワークや小さなオフィスなら、クラスCで十分ってことか~!

はるか
そう。小さめのネットワーク向け。
2.5. クラスE
- 範囲:240.0.0.0 ~ 255.255.255.255
- 特徴:実験的な目的で予約されており、一般的には利用されません。
- 主な用途:研究開発や実験的な用途に使用されることが多く、割り当てらていません。

ふゅか
クラスDとEもあるけど、ちょっと違う用途よね?

はるか
うん、クラスDはマルチキャスト用。クラスEは実験用。
3. クラスとネットワークの利用方法
ネットワーク構成を効率的に行うために、どのクラスのIPアドレスを使用するかは重要なポイントです。たとえば、数百台のデバイスを持つ企業であれば、クラスBのIPアドレスが適していますが、個人や小規模オフィスの場合はクラスCで十分な場合が多いです。また、大規模ネットワークに対応するクラスAは、一般的な企業や個人向けには向きません。
4. まとめ
IPアドレスのクラスは、ネットワークの規模や用途に応じて異なる形式で提供されています。このクラス分けにより、デバイスの数や用途に応じた最適なIPアドレスの割り当てが可能となり、ネットワークが効率的に運用されるのです。
5. 関連した記事
PR