更新:2025/01/16

【VsCode】LaTeXで参考文献を書く方法について

はるか
はるか
latexで参考文献の書き方、いろいろある。
ふゅか
ふゅか
LaTeXでは専用の環境があって便利だよね!特に簡単に済ませたいなら、thebibliographyが良さそう!

1. 参考文献を書く方法

LaTeXでは、参考文献を記述・管理するために専用の環境が用意されています。以下は、基本的な使い方と便利な環境について解説します。

2. thebibliography環境

2.1. コード例

文献の数が少なく、簡単に済ませたい場合は、thebibliography環境を使用して参考文献を手動で記述します。

\documentclass{article}
\usepackage{xeCJK}
\setCJKmainfont{IPAexMincho} 
\begin{document}

本文の中で参考文献を引用する例です。\cite{sample1}

\begin{thebibliography}{99}
    \bibitem{sample1} 著者名, 書名, 出版社, 出版年.
    \bibitem{sample2} 著者名, 論文タイトル, 雑誌名, 巻数, ページ, 出版年.
\end{thebibliography}

\end{document}

2.2. コンパイル結果

コンパイルすると、次のようになります。

 

VsCode上で日本語環境を利用してエラーが発生する場合は、

【Windows】VsCodeでのLaTexを使用した日本語環境の作成方法について

を参考にしてください。

 

2.3. 説明

  • \cite{ラベル} で本文中に引用を挿入できます。
  • thebibliography 環境の引数(例: 99)は、参考文献番号の桁数に合わせたものです。
  • 各文献は \bibitem{ラベル} の形式で登録します。

3. bibを使用した方法

より多くの参考文献を管理する場合、BibTeXを使うことをお勧めします。

はるか
はるか
BibTeXは?
ふゅか
ふゅか
.bibファイルに情報を書いて、それをLaTeX側で読み込む仕組みだよね!
はるか
はるか
そう。文献データを一元管理できる。

3.1. .bibファイルを作成

参考文献を.bibファイルに記述します。例としてreferences.bibを作成します。基本的に、bibファイルのテンプレートがある場合が多いので、それをコピペして、このファイルに記述します。

@inproceedings{sample1,
 author = {ahhh},
 booktitle = {ahh},
 editor = {ahh},
 pages = {ahh},
 publisher = {ahh.},
 title = {ahh},
 url = {ahh},
 volume = {ahh},
 year = {ahh}
}

3.2. LaTeXファイル

\documentclass{article}
\usepackage{xeCJK}
\setCJKmainfont{IPAexMincho}

\usepackage[backend=biber,style=numeric]{biblatex}
\addbibresource{references.bib}

\begin{document}

本文の中で参考文献を引用する例です \cite{sample1}。

\printbibliography

\end{document}

3.3. コンパイル

次のページで行っている設定の場合のみ動作確認を行っています。

3.3.1. コマンドの場合

コマンドでコンパイルを行う場合、

xelatex main.tex
biber main
xelatex main.tex

3.3.2. latex workshop

vscodeのlatex workshopを使っている場合、矢印でコンパイル後に次のコマンドだけを実行します。

biber main

その後、矢印をクリックしてコンパイルします。

3.3.3. tasks.jsonの作成

main.texをコンパイルするためのtasks.jsonを作成します。Ctrl + Shift + Bでコンパイルすることができます。

まず、特定のフォルダーでVSCodeを開き、Ctrl + Shift + Pを同時に押してコマンドパレットを開きます。次に、テキストボックスに「Task」と入力し、「Tasks: Configure Task」または「タスクの構成」を選択して実行します。その後、「テンプレートからタスクを生成」を選択し、「Others」を選んで、表示されたtasks部分に指定された内容をコピペして変更してください。

次に、tasks.jsonファイルを作成または編集します。

{
    "version": "2.0.0",
    "tasks": [
        {
            "label": "Build LaTeX",
            "type": "shell",
            "command": "xelatex",
            "args": [
                "main.tex"
            ],
            "group": {
                "kind": "build",
                "isDefault": true
            }
        },
        {
            "label": "Run Biber",
            "type": "shell",
            "command": "biber",
            "args": [
                "main"
            ],
            "group": {
                "kind": "build",
                "isDefault": true
            },
            "dependsOn": "Build LaTeX"
        },
        {
            "label": "Rebuild LaTeX",
            "type": "shell",
            "command": "xelatex",
            "args": [
                "main.tex"
            ],
            "group": {
                "kind": "build",
                "isDefault": true
            },
            "dependsOn": "Run Biber"
        }
    ]
}

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