【VsCode】LaTeXで参考文献を書く方法について



thebibliography
が良さそう!1. 参考文献を書く方法
LaTeXでは、参考文献を記述・管理するために専用の環境が用意されています。以下は、基本的な使い方と便利な環境について解説します。
2. thebibliography環境
2.1. コード例
文献の数が少なく、簡単に済ませたい場合は、thebibliography
環境を使用して参考文献を手動で記述します。
\documentclass{article}
\usepackage{xeCJK}
\setCJKmainfont{IPAexMincho}
\begin{document}
本文の中で参考文献を引用する例です。\cite{sample1}
\begin{thebibliography}{99}
\bibitem{sample1} 著者名, 書名, 出版社, 出版年.
\bibitem{sample2} 著者名, 論文タイトル, 雑誌名, 巻数, ページ, 出版年.
\end{thebibliography}
\end{document}
2.2. コンパイル結果
コンパイルすると、次のようになります。
VsCode上で日本語環境を利用してエラーが発生する場合は、
【Windows】VsCodeでのLaTexを使用した日本語環境の作成方法について
を参考にしてください。
2.3. 説明
\cite{ラベル}
で本文中に引用を挿入できます。thebibliography
環境の引数(例:99
)は、参考文献番号の桁数に合わせたものです。- 各文献は
\bibitem{ラベル}
の形式で登録します。
3. bibを使用した方法
より多くの参考文献を管理する場合、BibTeXを使うことをお勧めします。


.bib
ファイルに情報を書いて、それをLaTeX側で読み込む仕組みだよね!
3.1. .bibファイルを作成
参考文献を.bib
ファイルに記述します。例としてreferences.bib
を作成します。基本的に、bibファイルのテンプレートがある場合が多いので、それをコピペして、このファイルに記述します。
@inproceedings{sample1,
author = {ahhh},
booktitle = {ahh},
editor = {ahh},
pages = {ahh},
publisher = {ahh.},
title = {ahh},
url = {ahh},
volume = {ahh},
year = {ahh}
}
3.2. LaTeXファイル
\documentclass{article}
\usepackage{xeCJK}
\setCJKmainfont{IPAexMincho}
\usepackage[backend=biber,style=numeric]{biblatex}
\addbibresource{references.bib}
\begin{document}
本文の中で参考文献を引用する例です \cite{sample1}。
\printbibliography
\end{document}
3.3. コンパイル
次のページで行っている設定の場合のみ動作確認を行っています。
3.3.1. コマンドの場合
コマンドでコンパイルを行う場合、
xelatex main.tex
biber main
xelatex main.tex
3.3.2. latex workshop
vscodeのlatex workshopを使っている場合、矢印でコンパイル後に次のコマンドだけを実行します。
biber main
その後、矢印をクリックしてコンパイルします。
3.3.3. tasks.jsonの作成
main.texをコンパイルするためのtasks.jsonを作成します。Ctrl + Shift + Bでコンパイルすることができます。
まず、特定のフォルダーでVSCodeを開き、Ctrl + Shift + Pを同時に押してコマンドパレットを開きます。次に、テキストボックスに「Task」と入力し、「Tasks: Configure Task」または「タスクの構成」を選択して実行します。その後、「テンプレートからタスクを生成」を選択し、「Others」を選んで、表示されたtasks部分に指定された内容をコピペして変更してください。
次に、tasks.jsonファイルを作成または編集します。
{
"version": "2.0.0",
"tasks": [
{
"label": "Build LaTeX",
"type": "shell",
"command": "xelatex",
"args": [
"main.tex"
],
"group": {
"kind": "build",
"isDefault": true
}
},
{
"label": "Run Biber",
"type": "shell",
"command": "biber",
"args": [
"main"
],
"group": {
"kind": "build",
"isDefault": true
},
"dependsOn": "Build LaTeX"
},
{
"label": "Rebuild LaTeX",
"type": "shell",
"command": "xelatex",
"args": [
"main.tex"
],
"group": {
"kind": "build",
"isDefault": true
},
"dependsOn": "Run Biber"
}
]
}