更新:2025/03/01
【Ubuntu】ファイルの内容の閲覧lessとmoreコマンドの使い方をわかりやすく解説


はるか
lessとmore、これって何?

ふゅか
簡単に言うと、テキストファイルの内容をページごとに確認できるコマンドよ!lessはmoreよりも便利で、双方向にスクロールできるの!
目次
1. lessとmoreとは?
lessとmoreは、テキストファイルの内容をページ単位で閲覧するためのコマンドです。大量のデータや長いログファイルを扱う際、一度に全てを表示せずにスクロールしながら確認できます。
- more:古くから存在するコマンドで、ファイルを先頭から順に表示します。
- less:moreの機能を拡張したコマンドで、双方向スクロールや検索機能など、より高度な操作が可能です。
2. 基本的な使い方
いくつかの使い方の例をwslを使いながら紹介します。まず、wslのターミナルを起動をします。
2.1. moreコマンドの基本使用法
more
コマンドはファイルをページ単位で表示し、簡単なスクロールが可能です。
more [オプション] ファイル名
例:
more sample.txt
2.2. lessコマンドの基本使用法
less
コマンドはmore
と似ていますが、双方向のスクロールができるため、前のページにも戻ることが可能です。
less [オプション] ファイル名
例:
less sample.txt
2.3. 操作方法の詳細
操作 | moreコマンド | lessコマンド |
---|---|---|
次のページへ | スペースキー | スペースキーまたはfキー |
前のページへ | 不可 | bキー |
次の行へ | Enterキー | Enterキーまたはjキー |
前の行へ | 不可 | kキー |
ファイルの先頭へ | 不可 | gキー |
ファイルの末尾へ | 不可 | Gキー |
検索(前方) | /文字列 | /文字列 |
検索(後方) | 不可 | ?文字列 |
終了 | qキー | qキー |

ふゅか
ログファイルとか、すごーく長いファイルを確認する時に便利なのよ。スクロールしながら内容を確認できるから、途中で止められるし!
2.4. 複数ファイルの読み込み
複数のファイルを閲覧することもできます。次のファイルに移動する場合は:n
、前のファイルに移動する場合は:p
を使用します。
例
less file1.txt file2.txt

はるか
複数のファイルも同時に表示できる?

ふゅか
もちろん!「less file1.txt file2.txt」って入力すれば、ファイル間も簡単に移動できるの!
3. オプション
3.1. lessコマンドのオプション

ふゅか
それにlessにはオプションがたくさんあって、行番号を表示する「-N」や、長い行を折り返さずに表示する「-S」も使えるわ。
3.1.1. 行番号の表示
-N:行番号を表示します。
less -N sample.txt
3.1.2. 横スクロール
-S:長い行を折り返さずに表示し、横スクロールが可能です。
less -S sample.txt
3.1.3. 自動的に終了
-F:内容が1ページ以内なら、自動的に終了します。
less -F sample.txt
3.2. moreコマンドのオプション
3.2.1. 操作方法の表示
-d:簡単な操作方法を表示します。
more -d sample.txt
3.2.2. 行ごとの指定
-数字:指定した行ごとに表示します。
4. 活用方法
4.1. コマンド結果のページング
パイプ |
を使って、コマンドの出力をlessやmoreで閲覧できます。
例
ls -l | less
4.2. ログファイルの監視
lessの+F
オプションで、ファイルの末尾に移動し、更新をリアルタイムで確認できます。
例
less +F /var/log/syslog

ふゅか
ログファイルをリアルタイムで確認したいときは、lessの
+F
オプションを使ってファイルの末尾に移動し、更新を見続けられるよ。システムログとかで使うことが多いんだ。
はるか
リアルタイムで更新される内容を確認したいときに便利。
4.3. lessとmoreの使い分け
- lessを使用すべき場合:双方向のスクロールや検索機能など、高度な操作が必要な場合。
- moreを使用すべき場合:シンプルに内容を順次確認したい場合や、lessが利用できない環境。
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