更新:2025/01/18

回線利用率とは?ゆるーくわかりやすく解説

はるか
はるか
回線利用率って、知ってる?
ふゅか
ふゅか
うん!ネットワークの効率や状態をチェックするための指標でしょ?例えば、インターネットの混雑具合を見るときに使うのよね!
はるか
はるか
そう。計算も簡単。[実際の転送量 ÷ 最大通信速度 × 100]で出せる。

1. 回線利用率の計算方法

インターネットや社内ネットワークを効率的に運用する上で、「回線利用率」は非常に重要な指標です。この指標を正確に理解し、計算することで、ネットワークの状態を把握しやすくなり、回線の適切な利用やトラブルシューティングに役立ちます。

1.1. 回線利用率とは?

回線利用率とは、ネットワーク回線がどの程度利用されているかを示す指標です。通信回線の実際の使用量を、回線が提供する最大速度(帯域幅)と比較して割合として表します。これにより、回線が混雑しているか、余裕があるかを判断できます。

1.2. 回線利用率の計算式

回線利用率は、以下の計算式を使用して求めます:

\[ 回線利用率(\%)=\frac{実際のデータ転送量(ビット/秒)}{通信速度(ビット/秒)}×100 \]

1.3. 計算式の項目解説

  1. 実際のデータ転送量(ビット/秒)
    • 実際に回線を通過しているデータ量を表します。
    • 単位は「bps(ビット毎秒)」で表されることが一般的です。
  2. 通信速度(ビット/秒)
    • 使用している回線が理論的に最大で転送可能な速度を指します。
    • これも「bps(ビット毎秒)」で表されます。たとえば、光回線の場合は1Gbps(ギガビット毎秒)など。
  3. ×100
    • 計算結果を百分率(%)として表すために掛けます。

2. 例題

次に、具体的な例を使って計算方法を説明します。

2.1. 例 1: 回線利用率が低い場合

  • 通信速度(最大帯域幅): 100Mbps
  • 実際のデータ転送量: 10Mbps

計算式に当てはめると:

\[ 回線利用率(\%)=\frac{10,000,000}{100,000,000}×100=10\% \]

この場合、回線利用率は 10% となります。余裕がある状態です。

2.2. 例 2: 回線利用率が高い場合

  • 通信速度(最大帯域幅): 1Gbps(1,000Mbps)
  • 実際のデータ転送量: 800Mbps

計算式に当てはめると:

\[ 回線利用率(\%)=\frac{800,000,000}{1,000,000,000}×100=80\% \]

この場合、回線利用率は 80% です。回線が混雑している可能性があります。

2.3. 例 3: 回線利用率の計算

通信速度 100,000 ビット/秒の回線を使用し、平均 500 バイトのデータを 1 秒間に 10 回送信する場合の回線利用率(%)を求めなさい。ここで、データ送信に伴い、送信データ量の 10%の制御情報が付加されるものとする。

情報を整理すると、

  • 通信速度(帯域幅):\( 100,000 \) ビット/秒
  • 1 回のデータ量:\( 500 \) バイト→ \( 500 \times 8 = 4,000 \) ビット
  • 制御情報の付加量:データ量の 10%なので、\( 4,000 \times 0.1 = 400 \) ビット
  • 1 回あたりの総データ量:\( 4,000 + 400 = 4,400 \) ビット
  • 1 秒間の送信回数:\( 10 \) 回

1 秒間に送信するデータの総量は:

\[ 1 秒あたりのデータ転送量 = 4,400 \, \text{ビット} \times 10 = 44,000 \, \text{ビット/秒} \]

回線利用率の計算式を使用します:

\[\begin{align*} \text{回線利用率(%)} &= \frac{\text{実際のデータ転送量}}{\text{通信速度}} \times 100 \\ &= \frac{44,000}{100,000} \times 100 \\ &= 44 \, \% \end{align*}\]

回線利用率は 44% です。

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