更新:2024/08/25
Octaveのセル配列・作成・更新・削除・練習問題について


はるか
Octaveのセル配列、便利かも。

ふゅか
そうね、異なるデータ型を一つの配列にまとめられるし♪
目次
1. セル配列とは
Octaveでセル配列を扱う方法について説明します。セル配列は異なるデータ型やサイズのデータを1つの配列内に格納できるデータ構造です。
2. セル配列の使い方
2.1. セル配列の作成
セル配列を作成するには、{}
(波括弧)を使用します。
% セル配列の作成
C = {1, 2, 3; 'a', 'b', 'c'; [1, 2, 3], magic(3),magic(2)};
この例では、セル配列 C
は 3×2 の大きさを持ち、各要素には異なるデータ型が格納されています。
2.2. セル配列の要素へのアクセス
セル配列の要素にアクセスするには、{}
を使用します。インデックスは通常の配列と同様に指定します。
% セル配列の要素にアクセス
element1 = C{1, 2}; % 2番目の列の1番目の要素
element2 = C{3, 1}; % 1番目の列の3番目の要素

はるか
アクセスは、{}を使う。
2.3. セル配列の部分にアクセス
複数の要素にアクセスする場合は、()
(丸括弧)を使用します。これにより、結果もセル配列として返されます。
% 部分セル配列の取得
subCellArray = C(1, :); % 1行目のすべての要素

はるか
部分アクセスは、()で。
2.4. セル配列の要素の変更
セル配列の要素を変更するには、{}
を使用します。
% セル配列の要素の変更
C{2, 2} = 'new value';

ふゅか
cの(2,2)がnewになってるね!
2.5. セル配列の結合
セル配列を結合するには、通常の配列と同様に []
を使用します。
% セル配列の結合
C1 = {1, 2, 3};
C2 = {'a', 'b', 'c'};
C_combined = [C1; C2];
2.6. セル配列の表示
セル配列を表示するには、そのまま名前を指定して表示するか、disp
関数を使用します。
disp(C);
以下に、Octaveでのセル配列に関する練習問題を解いた例を示します。
3. 練習問題
3.1. 問題 1: セル配列の作成
- 3つの異なるデータ型(数値、文字列、ベクトル)を含むセル配列
C
を作成してください。 C
の各要素にアクセスして、それぞれのデータ型を確認してください。
1. 3つの異なるデータ型(数値、文字列、ベクトル)を含むセル配列 C
を作成します。
C = {42, 'Hello', [1, 2, 3]};
2. C
の各要素にアクセスして、それぞれのデータ型を確認します。
disp(class(C{1})); % 数値 -> double
disp(class(C{2})); % 文字列 -> char
disp(class(C{3})); % ベクトル -> double
3.2. 問題 2: セル配列へのデータの追加
- セル配列
C
に新しい行列[1, 2; 3, 4]
を追加してください。 - 追加した行列にアクセスして、その内容を表示してください。
セル配列 C
に新しい行列 [1, 2; 3, 4]
を追加します。
C{4} = [1, 2; 3, 4];
追加した行列にアクセスして、その内容を表示します。
disp(C{4});
3.3. 問題 3: セル配列の長さの取得
- セル配列
C
の要素数を取得してください。 C
の中のベクトルの長さを取得し、表示してください。
セル配列 C
の要素数を取得します。
n_elements = length(C);
disp(n_elements);
vector_length = length(C{3});
disp(vector_length);
3.4. 問題 4: セル配列の削除
- セル配列
C
の3番目の要素を削除してください。 - 削除後の
C
の内容を表示してください。
セル配列 C
の3番目の要素を削除します。
C(3) = [];
削除後の C
の内容を表示します。
disp(C);
3.5. 問題 5: セル配列の反復処理
- セル配列
C
の各要素に対してdisp
関数を使って内容を表示するコードを作成してください。
セル配列 C
の各要素に対して disp
関数を使って内容を表示するコードを作成します。
for i = 1:length(C)
disp(C{i});
end
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