更新:2025/03/15

順列nPrの意味と組み合わせnCrの違い、例題について

ふゅか
ふゅか
順列って知ってる?例えば、$_{n}\mathrm P_{r}$のこと!
はるか
はるか
うん、重複なしでn個からr個を選んで並べる方法。

1. 順列とは

1.1. $_{n}\mathrm P_{r}$の定義

順列とは、重複を許さずにn個の中からr個を選び、その選んだ要素を特定の順番で並べる方法のことです。この並べ方の数を表すのが、$_{n}\mathrm P_{r}$と呼ばれる順列の公式です。

$_{n}\mathrm P_{r}$は、階乗(factorial)を使って次のように表されます。

$$_{n}\mathrm P_{r}= \frac{n!}{(n – r)!} $$

ここで、$n!$は$n$の階乗を表し、$n$から1までの連続する整数を掛け合わせたものです。また、$(n – r)!$は$n – r$の階乗です。

さらに、$_{n}\mathrm P_{r}$の式を展開すると次のように書くことができます。

$$ _{n}\mathrm P_{r}= n(n – 1)(n – 2) \cdots (n – r + 1) $$

つまり、nから始めて、r個の要素を選び、その要素を並べる方法を表しています。

1.2. 順列と組み合わせの違い

順列では「並べる順番」が重要です。例えば、n個の中からr個を選ぶ際、どの順番で並べるかが異なれば別の順列としてカウントされます。

一方、組み合わせでは、選んだ要素を並べる順番は考慮されません。順列と組み合わせの違いは、選んだ後に並べるかどうかにあります。順番が重要な場合は順列、順番を気にしない場合は組み合わせです。

ふゅか
ふゅか
組み合わせと順列って混同しやすいけど、順番が大事かどうかが鍵なんだよ!例えば、順列ではAとBを選んで並べる順番もカウントするけど、組み合わせでは並べる順番は無視されるの。
はるか
はるか
だから、選んだ後に並べるかどうかで、順列と組み合わせが違う。順列は順番、組み合わせは順番を無視。

1.3. 順列の計算例

具体的な例で順列を計算してみましょう。

$_{4}\mathrm P_{2}$を計算する場合:

$$_{4}\mathrm P_{2}= 4 \cdot 3 = 12 $$

これは、4つの要素から2つを選び、それらを並べる方法が12通りあることを意味します。

$_{8}\mathrm P_{3}$を計算する場合:

$$ _{8}\mathrm P_{3}= 8 \cdot 7 \cdot 6 = 336 $$

こちらは、8つの要素から3つを選び、それらを並べる方法が336通りあることを意味します。

2. 順列の例題

2.1. 例題 1:数字の並べ方

5つの異なる数字 (1, 2, 3, 4, 5) から3つを選んで順列を作る場合、何通りの順列が考えられますか?

5つの中の数字から3つを並べる順列は次のように計算されます。

\[_5 \mathrm{P} _3= \frac{5!}{(5 – 3)!} = \frac{5!}{2!}= \frac{120}{2} = 60 \]

60通りの順列が考えられます。

2.2. 例題 2:アルファベットの並べ方

A、B、C、Dの4つの異なるアルファベットから全ての文字を使って作る順列の数はいくつですか?

4つの文字列の順列は次のように計算されます。

\[ _4 \mathrm{P} _4= 4! = 4 \times 3 \times 2 \times 1 = 24 \]

24通りの順列が考えられます。

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