物理層とは?ゆるーくわかりやすく解説


はるか
物理層は、通信の基礎。

ふゅか
基礎か〜、確かに電気信号とか使ってデータを送る仕組みよね!
1. 物理層の要点
物理層とは・・・
- OSI参照モデルの第1層
- 電気信号や無線信号に関連がある
- 英語だと、Physical Layer
2. 物理層とは
OSI参照モデル(Open Systems Interconnection Reference Model)は、ネットワーク通信を7つの階層(レイヤー)に分けて体系化したものです。その最も下位に位置するのが「物理層」(Physical Layer)です。
物理層は、ネットワーク機器間でデータを転送・受信したときにデータを電気信号またはビットに変換する役割を担っています。この層では、ケーブルやコネクタ、電圧や信号のタイミングなど、物理的な要素が中心となります。
簡単に言えば、
「0」と「1」のデータを電気信号に変換
または
電気信号を「0」と「1」のデータに変換
することを扱う層です。

ふゅか
物理層ってOSI参照モデルの第1層なんだよね?

はるか
そう。層に分けたとき、一番下の層。
3. 物理層の主な役割
物理層が果たす重要な役割は次の通りです。
3.1. データの転送・受信
電気信号を受けっとった場合は、「ビット」(0と1の最小単位)に変換して、データを送信する場合は電気信号にして送信します。
3.2. 物理的な接続の維持
ケーブルや無線通信を通じて、機器間の物理的な接続が正しく維持されるよう制御します。例えば、LANケーブルの接続状態やWi-Fi信号の強度の管理が含まれます。
3.3. 物理層で使用される伝送媒体
物理層では、データを送るための「伝送媒体」が必要です。主な伝送媒体には次のようなものがあります。
- 有線通信
- ツイストペアケーブル:一般的なLANケーブル(例:Cat5e、Cat6など)
- 光ファイバーケーブル:光信号を使用して高速かつ遠距離通信を可能にするケーブル
- 無線通信
- Wi-Fi:無線LAN規格(IEEE 802.11シリーズ)
- Bluetooth:短距離データ通信規格
4. 物理層が重要な理由
物理層は、通信の最初のステップを担うため、ここに問題があるとデータの転送そのものが成立しません。例えば:
- ケーブルが断線している場合:データが正しく送れない
- ノイズが発生している場合:信号が乱れて誤ったデータが届く
そのため、物理層の健全性がネットワーク通信全体の基盤となります。
PR