更新:2024/12/18

物理層とは?ゆるーくわかりやすく解説

はるか
はるか
物理層は、通信の基礎。
ふゅか
ふゅか
基礎か〜、確かに電気信号とか使ってデータを送る仕組みよね!

1. 物理層の要点

物理層とは・・・

  • OSI参照モデルの第1層
  • 電気信号や無線信号に関連がある
  • 英語だと、Physical Layer

2. 物理層とは

OSI参照モデルOpen Systems Interconnection Reference Model)は、ネットワーク通信を7つの階層(レイヤー)に分けて体系化したものです。その最も下位に位置するのが「物理層」(Physical Layer)です。

物理層は、ネットワーク機器間でデータを転送・受信したときにデータを電気信号またはビットに変換する役割を担っています。この層では、ケーブルやコネクタ、電圧や信号のタイミングなど、物理的な要素が中心となります。

簡単に言えば、

「0」と「1」のデータを電気信号に変換

または

電気信号を「0」と「1」のデータに変換

することを扱う層です。

ふゅか
ふゅか
物理層ってOSI参照モデルの第1層なんだよね?
はるか
はるか
そう。層に分けたとき、一番下の層。

3. 物理層の主な役割

物理層が果たす重要な役割は次の通りです。

3.1. データの転送・受信

電気信号を受けっとった場合は、「ビット」(0と1の最小単位)に変換して、データを送信する場合は電気信号にして送信します。

3.2. 物理的な接続の維持

ケーブルや無線通信を通じて、機器間の物理的な接続が正しく維持されるよう制御します。例えば、LANケーブルの接続状態やWi-Fi信号の強度の管理が含まれます。

3.3. 物理層で使用される伝送媒体

物理層では、データを送るための「伝送媒体」が必要です。主な伝送媒体には次のようなものがあります。

  1. 有線通信
    • ツイストペアケーブル:一般的なLANケーブル(例:Cat5e、Cat6など)
    • 光ファイバーケーブル:光信号を使用して高速かつ遠距離通信を可能にするケーブル
  2. 無線通信
    • Wi-Fi:無線LAN規格(IEEE 802.11シリーズ)
    • Bluetooth:短距離データ通信規格

4. 物理層が重要な理由

物理層は、通信の最初のステップを担うため、ここに問題があるとデータの転送そのものが成立しません。例えば:

  • ケーブルが断線している場合:データが正しく送れない
  • ノイズが発生している場合:信号が乱れて誤ったデータが届く

そのため、物理層の健全性がネットワーク通信全体の基盤となります。

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