POP3(Post Office Protocol version 3)とは?ゆるーくわかりやすく解説


ふゅか
POP3って知ってる?なんか昔からよく使われてるみたいだけど、何のことかちゃんとわかってないのよね!

はるか
メールを受信するためのプロトコル。サーバーからメールをダウンロードして保存する仕組み。
目次
1. POP3の要約
POP3とは
- メールを受信するためのプロトコル
- メールサーバーからメールをダウンロード
2. POP3とは何か?
POP3(Post Office Protocol version 3)は、電子メールを受信するためのアプリケーション層の通信プロトコルの一種です。主に、インターネット上のメールサーバーからメールをダウンロードするために使用されます。1990年代から広く普及し、シンプルで使いやすい仕組みが特徴です。
2.1. 英語から推測すると
英語の「POP3(Post Office Protocol version 3)」という言葉から推測できる内容を簡単に説明すると、次のようになります。
- Post Office(郵便局)
この部分から、POP3が電子メールを郵便にたとえて設計されていることが推測できます。郵便局に行って手紙(メール)を受け取り、自宅(パソコンやスマホ)に持ち帰るような動作を表現しています。 - Protocol(プロトコル)
プロトコルとは「通信のルール」を意味します。POP3では、メールクライアントとサーバーの間でやり取りする際の決まりごとを定めています。 - Version 3
バージョン3という数字は、これはプロトコルの3番目の改良版であることを意味しています。以前のバージョン(POP1、POP2)が改良され、現在のPOP3が主流になっています。
3. POP3の基本的な仕組み
POP3は、クライアント(メールソフトやアプリ)とサーバー間でメールデータをやり取りする際の手順を定めています。主な流れは次の通りです。
3.1. 接続
メールクライアントがインターネットを介してメールサーバーに接続します。通常、ポート番号110(暗号化なし)または995(SSL/TLSで暗号化)を使用します。

はるか
ポート番号は110か995。
3.2. 認証
メールアカウントのユーザー名とパスワードを送信して認証します。認証が成功すれば、サーバーに保存されているメールにアクセス可能です。
3.3. メールのダウンロード
サーバーに保存されている受信メールをクライアントにダウンロードします。この時点で、メールはサーバーから削除されるのが一般的です。
3.4. 切断
メールのやり取りが完了すると、クライアントはサーバーとの接続を切断します。
4. 他のメールプロトコルとの比較
POP3はメールの「受信」に特化しています。同様に、IMAP(Internet Message Access Protocol)も、メールの「受信」に使用されるプロトコルです。一方で、SMTPはメールの送信用のプロトコルです。これらのプロトコルとSMTPを連携して電子メールを実現します。
-
- SMTP: 送信専用
- POP3: メールをダウンロードして端末に保存
- IMAP: メールをサーバー上に保存し、複数端末から同期

ふゅか
POP3って受信専用だけど、他にもIMAPとかSMTPっていうプロトコルがあるよね。それぞれどう違うの?

はるか
SMTPは送信専用。IMAPはサーバー上でメールを管理。POP3は端末に保存して管理する。
PR