ラジアンの意味と単位について


はるか
ラジアンって聞いたことある?

ふゅか
うん!角度を表す単位で、度数法とはちょっと違うんだよね。

はるか
円の半径と同じ長さの弧が作る角度。それが1ラジアン。
1. ラジアンとは?
ラジアンは、角度を表す単位の一つで、主に数学や物理の分野で使用されます。一般的に使われる度数法(°)に対して、ラジアンは円の特性に基づいた単位です。
1.1. ラジアンの単位
ラジアンは 円の半径と同じ長さの弧が作る角度 を ラジアンと定義します。したがって、単位は次のようになります。
\[ [\text{ラジアン}] = [\text{弧の長さ} / \text{半径} ]\]
- 弧の長さ: 円周の一部を指します。
- 半径: 円の中心から外周までの距離です。
例えば、円の中心角が 1 ラジアンのとき、その角に対応する弧の長さは円の半径と等しくなります。
また、半径が1、弧の長さが$2\pi$(円周)であるときは、$2\pi$ラジアンになる。

はるか
弧の長さが半径と同じなら、その角度が1ラジアンになる。

ふゅか
なるほど!例えば、半径2の円なら、弧の長さが2のときの角度が1ラジアンになるってこと?

はるか
そう。それがラジアンの基本的な考え方。
1.2. ラジアンの直感的なイメージ
ラジアンをイメージするために、以下の図を考えてみてください:
- 円を描き、半径を1とします。
- 円周の一部を切り取り、その長さも1とします。
- その弧の両端を結ぶとできる角が、ちょうど 1ラジアン です。
2. 度数法との関係
ラジアンは度数法と相互に変換できます。一回転は\(360°\) で、\(2\pi\)ラジアンに対応するので、
\[ 1 \text{ラジアン} = \frac{180°}{\pi} \] \[ 1° = \frac{\pi}{180} \text{ラジアン} \]
例えば:
- \(90° = \frac{\pi}{2}\) ラジアン
- \(180° = \pi\) ラジアン
3. ラジアンと三角関数の関係
- \(0\) ラジアン:点は \((1, 0)\) に位置し、\(\cos(0) = 1\)、\(\sin(0) = 0\)
- \(\frac{\pi}{2}\) ラジアン:点は \((0, 1)\) に位置し、\(\cos\left(\frac{\pi}{2}\right) = 0\)、\(\sin\left(\frac{\pi}{2}\right) = 1\)
- \(\pi\) ラジアン:点は \((-1, 0)\) に位置し、\(\cos(\pi) = -1\)、\(\sin(\pi) = 0\)
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