更新:2024/12/31

ラジアンの意味と単位について

はるか
はるか
ラジアンって聞いたことある?
ふゅか
ふゅか
うん!角度を表す単位で、度数法とはちょっと違うんだよね。
はるか
はるか
円の半径と同じ長さの弧が作る角度。それが1ラジアン。

1. ラジアンとは?

ラジアンは、角度を表す単位の一つで、主に数学や物理の分野で使用されます。一般的に使われる度数法(°)に対して、ラジアンは円の特性に基づいた単位です。

1.1. ラジアンの単位

ラジアンは 円の半径と同じ長さの弧が作る角度 を ラジアンと定義します。したがって、単位は次のようになります。

\[ [\text{ラジアン}] = [\text{弧の長さ} / \text{半径} ]\]

  • 弧の長さ: 円周の一部を指します。
  • 半径: 円の中心から外周までの距離です。

例えば、円の中心角が 1 ラジアンのとき、その角に対応する弧の長さは円の半径と等しくなります。

また、半径が1、弧の長さが$2\pi$(円周)であるときは、$2\pi$ラジアンになる。

はるか
はるか
弧の長さが半径と同じなら、その角度が1ラジアンになる。
ふゅか
ふゅか
なるほど!例えば、半径2の円なら、弧の長さが2のときの角度が1ラジアンになるってこと?
はるか
はるか
そう。それがラジアンの基本的な考え方。

1.2. ラジアンの直感的なイメージ

ラジアンをイメージするために、以下の図を考えてみてください:

  1. 円を描き、半径を1とします。
  2. 円周の一部を切り取り、その長さも1とします。
  3. その弧の両端を結ぶとできる角が、ちょうど 1ラジアン です。

2. 度数法との関係

ラジアンは度数法と相互に変換できます。一回転は\(360°\) で、\(2\pi\)ラジアンに対応するので、

\[ 1 \text{ラジアン} = \frac{180°}{\pi} \] \[ 1° = \frac{\pi}{180} \text{ラジアン} \]

例えば:

  • \(90° = \frac{\pi}{2}\) ラジアン
  • \(180° = \pi\) ラジアン

3. ラジアンと三角関数の関係

  1. \(0\) ラジアン:点は \((1, 0)\) に位置し、\(\cos(0) = 1\)、\(\sin(0) = 0\)
  2. \(\frac{\pi}{2}\) ラジアン:点は \((0, 1)\) に位置し、\(\cos\left(\frac{\pi}{2}\right) = 0\)、\(\sin\left(\frac{\pi}{2}\right) = 1\)
  3. \(\pi\) ラジアン:点は \((-1, 0)\) に位置し、\(\cos(\pi) = -1\)、\(\sin(\pi) = 0\)
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