リバースブルートフォース攻撃とは?ゆるーくわかりやすく解説



1. リバースブルートフォース攻撃の要点
リバースブルートフォース攻撃とは・・・
- パスワードクラックの一つ
- パスワードを固定してユーザー名を変えて不正アクセスを試みる方法
- 英語だとReverse Brute Force Attack
2. リバースブルートフォース攻撃とは?
リバースブルートフォース攻撃とは、通常のブルートフォース攻撃とは異なり、「パスワード」を固定して、さまざまなユーザー名を試すことで不正アクセスを試みるサイバー攻撃手法です。この手法は、多くのサービスでユーザー名やメールアドレスが一意であることを利用しており、システム全体に対して効率的に攻撃を仕掛けることが可能です。
2.1. 英語から推測すると
「Reverse Brute Force Attack」という言葉を直訳すると、次のように考えられます。
- Reverse(リバース):逆の、反対の
- Brute Force(ブルートフォース):力任せの攻撃、総当たり攻撃
- Attack(攻撃):何かを突破しようとする試み
通常のブルートフォース攻撃は、ユーザー名を固定して複数のパスワードを試す手法です。しかし、「リバース」という言葉が含まれることで、「逆のアプローチ」があると考えられます。つまり、パスワードを固定して複数のユーザー名を試す手法が推測できます。
3. 通常のブルートフォース攻撃との違い
通常のブルートフォース攻撃では、特定のユーザー名やアカウントに対して、さまざまなパスワードを試行します。一方で、リバースブルートフォース攻撃では、特定のパスワード(例: 「123456」や「password」)を使用し、多くの異なるユーザー名を試行します。この違いにより、攻撃の対象範囲や目的が変わります。


3.1. 攻撃手法の比較
攻撃手法 | アプローチ |
---|---|
ブルートフォース | 固定のユーザー名に対して複数のパスワードを試行 |
リバースブルートフォース | 固定のパスワードに対して複数のユーザー名を試行 |
4. リバースブルートフォース攻撃が狙うポイント
リバースブルートフォース攻撃が有効なのは、以下のような状況です。
4.1. 弱いパスワードを設定しているユーザーが多い場合
「123456」や「password」といった、簡単に推測できるパスワードを使うユーザーが一定数存在する環境では、この攻撃が成功しやすくなります。
4.2. ユーザー名のパターンが予測可能な場合
例えば、企業内でメールアドレスが統一されている場合、攻撃者は容易にユーザー名を推測できます。
4.3. ロックアウト機能が不十分な場合
多数のログイン試行を防ぐためのアカウントロック機能がない、または制限が緩いシステムでは、攻撃者が効率的に攻撃を行えます。
5. 攻撃例
以下はリバースブルートフォース攻撃の一例です。
- 攻撃者は「123456」というパスワードを固定。
- 企業の公開情報やソーシャルメディアから収集したユーザー名リストを用意。
- ログイン画面に対して、リスト内のユーザー名を次々と試す。
例えば:
ユーザー名 | パスワード |
---|---|
john.doe | 123456 |
jane.smith | 123456 |
admin | 123456 |
このように試行を繰り返し、ログインに成功したアカウントを特定します。


6. リバースブルートフォース攻撃への対策
6.1. 複雑なパスワードを推奨する
短い単純なパスワードを禁止し、長さや文字種(大文字、小文字、数字、記号など)の制限を設けることで、攻撃成功率を低下させます。
6.2. 多要素認証(MFA)の導入
パスワードだけでなく、ワンタイムパスワードや生体認証を追加することで、攻撃者がアカウントに侵入する可能性を大幅に減らせます。
6.3. アカウントロック機能の実装
一定回数のログイン失敗後にアカウントをロックすることで、攻撃を抑止できます。
6.4. IPアドレス制限
短期間で多数のログイン試行を行うIPアドレスをブロックすることで、攻撃を抑止できます。