SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)とは?ゆるーくわかりやすく解説



1. SMTPの要点
SMTPとは
- メールを送信するための手段。
- Simple Mail Transfer Protocolの略。
2. SMTPとは何か?
SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)は、電子メールを送信するためのアプリケーション層のプロトコルです。主にメールサーバー間や、メールクライアントとサーバーの間でメールを送信する際に使われます。
2.1. 英語から推測すると
SMTP(Simple Mail Transfer Protocol) は、英語から以下のように解釈できます。
- Simple: 「単純な」という意味です。このプロトコルは名前の通り、メール送信の仕組みをシンプルに定めています。
- Mail: 「メール」を指します。電子メールのやり取りを行うための仕組みです。
- Transfer: 「転送」や「送信」を意味します。メールを送り手から受け手へ届ける役割を担っています。
- Protocol: 「プロトコル」は「通信規約」という意味で、ネットワーク上でのデータのやり取りを行う際のルールを指します。
つまり、SMTPを直訳すると「単純なメール転送規約」となります。この名前は、SMTPの目的である「電子メールを送信する」というシンプルな役割を表しています。


3. SMTPの役割
SMTPは、電子メールを「送信」する際に使われます。例えば、次のような状況でSMTPが使われます。
3.1. ユーザーがメールを送信する場合
メールクライアント(OutlookやGmailなど)からメールを送信するとき、SMTPを使ってメールをサーバーに届けます。
3.2. サーバー間でメールを転送する場合
一つのメールサーバーから別のメールサーバーにメールを送る際にも、SMTPが使われます。
3.3. メール配信サービス
ニュースレターや広告メールを大量に送る場合も、SMTPを利用して送信されます。
4. SMTPの特徴
4.1. クライアント-サーバーモデル
クライアント(メールを送信する側)とサーバー(メールを受け取る側)が明確に分かれています。
4.2. ポート番号
SMTPは以下のようなポート番号を使います。
ポート25:メールサーバー間の通信で使用(最近は制限されることが多い)
ポート587:メール送信時に暗号化された通信(TLS:Transport Layer Security)を利用
ポート465:暗号化された通信(SMTP over SSL/TLS)で使用
5. SMTPとPOP3、IMAPの違い
SMTPはメールの「送信」に特化しています。一方、POP3(Post Office Protocol 3)やIMAP(Internet Message Access Protocol)は、メールの「受信」に使用されるプロトコルです。これらのプロトコルとSMTPを連携して電子メールを実現します。