標準入力・標準出力とは?ゆるーくわかりやすく解説



1. 標準入力・標準出力の要点
標準入力・標準出力は特に指定されなかったときに利用される入力元・出力先のことです。
- 標準入力・・・標準的に利用される入力元のこと。
- 標準出力・・・標準的に利用される出力先のこと。
2. 標準入出力とは?
標準入出力、英語で “Standard Input/Output”、はコンピュータプログラムが外部とやり取りするための基本的な仕組みのことです。ここでは「標準入力」と「標準出力」の役割についてわかりやすく説明します。また、入出力をまとめてI/O(Input/Output)と呼びます。
2.1. 標準入力(Standard Input)
プログラムが外部からデータを受け取る際の入力元のことです。通常、このデータはユーザーがキーボードで入力する情報を指します。たとえば、画面に質問が表示され、それに対してキーボードで答えを入力する場面を想像してください。このとき、入力された情報が標準入力としてプログラムに渡されます。
- 例: 「名前を入力してください:」と表示された後、ユーザーが自分の名前を入力する場合。
標準入力は英語でStandard Inputですが、stdinと略されることがあります。


2.2. 標準出力(Standard Output)
標準出力は出力先のことです。もう少し簡単に言うと、標準出力(stdout)は、プログラムが結果やメッセージをユーザーに見せる先のことです。普段、画面に表示されるメッセージや計算結果は、すべて標準出力を通じて行われています。たとえば、「計算結果は10です」と画面に表示する場合、それが標準出力です。
- 例: 「こんにちは、吉田さん!」と画面にメッセージが表示される場合。
標準出力は英語でStandard Outputですが、stdoutと略されることがあります。

2.3. 標準エラー出力(Standard Error)
標準入出力の他に「標準エラー出力(stderr)」というものもあります。標準エラー出力は、エラーに関するメッセージを表示するために使われます。標準出力とは別に管理されることで、プログラムの通常の結果とエラーメッセージを分けて表示できるようになります。たとえば、ファイルが見つからない場合に「ファイルが存在しません」というメッセージが出るのが標準エラー出力です。
3. 実生活の例で考える
標準入力・標準出力を実生活の例に置き換えて考えてみましょう。たとえば、ファーストフードの注文カウンターを想像してください。
- 標準入力: お客さんが店員に注文を伝える行為です。「ハンバーガーを一つお願いします」という言葉が標準入力にあたります。
- 標準出力: 店員が「ハンバーガーを一つですね、お会計は500円です」と答える行為です。この返答が標準出力に相当します。


4. まとめ
標準入出力は、プログラムが外部とデータをやり取りするための重要な仕組みです。ユーザーがキーボードからデータを入力し、その結果を画面に表示するという流れを支える基本的な要素であり、プログラムとユーザーの橋渡しをする役割を担っています。この仕組みを使うことで、私たちはプログラムと簡単にコミュニケーションを取ることができるのです。