更新:2024/10/30

ステートフルインスペクション(Stateful Inspection)とは?ゆるーくわかりやすく解説

はるか
はるか
ステートフルインスペクション、通信の「状態」を追跡するファイアウォールの機能。
ふゅか
ふゅか
つまり、ファイアウォールは、通信の流れも覚えてるってことね?

1. ステートフルインスペクションとは?

ステートフルインスペクションとは、通信セッションの状況を追跡しながらトラフィックの許可や拒否を判断する仕組みでファイアウォールの機能の一つです。単なるパケットの情報(送信元や宛先のIPアドレス、ポート番号など)だけではなく、セッション(通信の一連の流れ)の状態も記憶し、それに基づいてセキュリティを強化します。

1.1. 英語から意味を考える

「ステートフルインスペクション(Stateful Inspection)」という用語を英語から直訳すると「状態を維持する検査」となります。この名前の通り、通信の「状態(state)」を追跡・記憶しながらインスペクション(検査)を行うという意味です。

ふゅか
ふゅか
「ステートフルインスペクション」って、英語だと「状態を維持する検査」って感じだけど、そこも関係ある?
はるか
はるか
そのままの意味。通信の状態を保持して監視して、怪しい動きを検出。

1.2. ファイアウォールとは

ファイアウォールは、ネットワーク内外の通信を監視し、不正なアクセスや攻撃を防ぐためのシステムです。ネットワークの「門番」のような役割を果たし、ルールに基づいて許可された通信だけを通過させ、危険な通信をブロックします。

2. ステートフルインスペクションの仕組み

ファイアウォールには、個々のパケットだけを独立して検査する静的な方式があります。一方で、ステートフルインスペクションは過去の通信から、動的にポート番号を開放するかどうかを動的に決定することができます。以下の手順で動作します。

  1. ファイアウォールが通信開始時に情報(IPアドレスポートプロトコル)を記録します。
  2. その後、やりとりされるパケットがこの情報と一致するかを確認します。
  3. 通信が許可された場合、動的にポートが開きパケットが通過します。

これにより、未承認の通信を防ぐことができ、外部からの攻撃にも強い耐性を発揮します。

3. まとめ

ステートフルインスペクションは、パケット単位の検査に比べ、通信の一貫性を保ちながら高いセキュリティを実現できる優れた技術です。この技術は、ファイアウォールが通信を監視し、安全性を保つために利用されます。

4. 関連した記事

PR