更新:2024/10/31

サブネットマスクとは?ゆるーくわかりやすく解説

はるか
はるか
サブネットマスク、わかる?
ふゅか
ふゅか
ネットワーク部分とホスト部分を分けるんだよね!

1. サブネットマスクとは?

サブネットマスクは、ネットワーク上でIPアドレスを管理しやすくするための仕組みです。通常、インターネットや企業のネットワークは、たくさんのデバイス(コンピュータ、スマートフォンなど)がつながっており、それらのデバイスは各々に「IPアドレス」という識別番号を持っています。しかし、ただIPアドレスが並んでいるだけでは、どのデバイスがどのネットワークに属しているかを区別するのが難しいです。ここで登場するのがサブネットマスクです。

1.1. サブネットマスクの役割

サブネットマスクは、IPアドレスを「ネットワーク部」と「ホスト部」に分けるために使います。

  1. ネットワーク部: これはネットワーク全体を指し、どのグループ(ネットワーク)にデバイスが属しているかを示します。
  2. ホスト部: これは特定のネットワーク内の各デバイスを指し、同じネットワーク内でどのデバイスかを区別します。

1.2. 英語で意味を考える

「サブネットマスク(subnet mask)」という用語は英語を直訳すると「サブネット(部分ネットワーク)を覆うマスク」となります。ネットワークをさらに小さな部分(サブネット)に分割する際に、どの部分がネットワークアドレスで、どの部分がホストアドレスかを区別する「マスク(覆い)」の役割を果たします。

具体的には、サブネットマスクはビット単位でネットワーク部分とホスト部分を区別します。ビットが「1」の部分がネットワークアドレスで、ビットが「0」の部分がホストアドレスを表します。英語の「mask(覆い隠すもの)」が示す通り、このマスクがあることで、IPアドレスのどこまでがネットワークで、どこからがホストかが明確になるわけです。

2. サブネットマスクの仕組み

サブネットマスクは通常「255.255.255.0」などの形式で表されます。各「255」は、2進数で「11111111」となり、ネットワーク部分を表しています。一方、最後の「0」はホスト部分を表し、これは2進数で「00000000」になります。

例えば、「192.168.1.0」というIPアドレスと「255.255.255.0」というサブネットマスクがあった場合、

  • ネットワークアドレス:「192.168.1.0」
    • このアドレスはネットワークそのものを指し、ホストとしては使用できません。
  • ブロードキャストアドレス:「192.168.1.255」
    • このアドレスは、このネットワーク内の全ホストに向けたデータ送信(ブロードキャスト)専用のアドレスで、ホストには使えません。

したがって、このネットワーク内でホストが利用できる範囲は「192.168.1.1」から「192.168.1.254」となります。

3. サブネットマスクと論理積

ネットワーク部とホスト部の区別を行う際、論理積(AND)が用いられます。サブネットマスクとIPアドレスをビット単位で比較し、論理積をとることで、ネットワーク部分のみを抽出するのです。論理積は、「1と1の場合にのみ1」という性質があり、サブネットマスクとIPアドレスのビット同士で計算することで、ネットワーク部分が特定されます。これにより、同じネットワーク内かどうかの判定が可能になります。

はるか
はるか
論理積(AND)も使う。
ふゅか
ふゅか
あ、それって「1と1だけが1になる」ってやつね!サブネットマスクとIPアドレスをANDで比べて、ネットワーク部分を抽出するって感じ?
はるか
はるか
その通り。ネットワーク部だけ取り出せる。

3.1. ネットワーク部を求める例

192.170.2.5というipアドレスがある場合、「255.192.0.0」というサブネットマスクがあった場合、論理積でネットワーク部を求める。

IPアドレス(192.168.2.5)の2進数表記は 11000000.10101010.00000010.00000101です。

一方で、サブネットマスクの2進数表記は11111111.11000000.00000000.00000000となります。

ネットワーク部は10進数表記に直すと「192.128.0.0」となります。

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