TCO(Total Cost of Ownership)とは?ゆるーくわかりやすく解説


はるか
TCOって、何?

ふゅか
TCOは「Total Cost of Ownership」の略で、日本語では「総保有コスト」だよ。要は、製品やシステムの購入から廃棄までにかかる全体のコストのこと!
目次
1. TCOの要点
TCOとは・・・
- すべてのコストの合計
- ライフサイクルコストとも呼ばれる。
- Total Cost of Ownershipの略
2. TCO(Total Cost of Ownership)とは?
TCO(Total Cost of Ownership)は、日本語で「総保有コスト」と訳され、製品やサービスの導入から廃棄までにかかるすべてのコストを合計したものを指します。単に購入価格だけでなく、運用や保守、更新にかかる費用も含めて算出することで、真のコストを把握できます。この概念は主にIT分野や設備投資、製造業などで広く使われています。
2.1. 英語から推測すると
「TCO(Total Cost of Ownership)」を英語から推測すると、
- Total(合計):購入や導入時だけではなく、運用中や廃棄時までのすべて
- Cost(コスト):コスト
- Ownership(保有):特定の製品やシステムを所有している間に発生するすべての関連
これにより、単なる初期費用だけでなく、長期的な視点でコストを把握するための考え方が「TCO」の本質だと言えます。
3. なぜTCOが重要なのか?
製品やシステムを選ぶ際に、初期費用(購入価格)のみに注目すると、後々予期せぬ運用コストが発生し、結果として大きな負担になることがあります。たとえば、安価なITシステムを導入した場合、以下のような問題が生じる可能性があります:
- 保守や運用のコストが高い
- 故障やトラブルが頻発し、生産性が低下する
- 更新や機能追加に高額な費用がかかる
TCOを事前に算出することで、こうしたリスクを軽減し、総合的にコストパフォーマンスの良い選択が可能になります。

はるか
初期費用だけ見て選ぶと危ないって話?

ふゅか
そうなの!たとえば、安いシステムを導入しても、保守やトラブル対応でお金がかかると意味ないよね。
3.1. TCOを活用した意思決定のメリット
- 予算計画が立てやすい
事前に総コストを把握することで、長期的な予算計画が容易になります。 - 隠れたコストの発見
見えにくい間接コストを可視化することで、最適な選択が可能になります。
4. TCOの計算方法
4.1. 企業がITシステムを導入する場合
- 初期費用:
- サーバ購入費用:100万円
- ネットワーク構築費用:50万円
- 運用費用(年間):
- 電気代:10万円
- ソフトウェアライセンス料:20万円
- 保守契約費:15万円
5年間運用した場合、TCOは以下のように算出されます:
TCO = 初期費用 + (運用費用 + 間接コスト) × 運用年数
= 150万円 + 45万円 × 5年
= 375万円
これにより、「5年間でこのシステムに375万円かかる」という全体像を把握できます。
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