自然言語処理とシソーラスについて

ふゅか
ふゅか
ねえ、「シソーラス」って何か知ってる?
はるか
はるか
うん、同義語や類義語の関係を整理した辞書のことだね。

1. シソーラスとは

シソーラスは、同義語や類義語・上位下位関係などの語の関係性を整理した辞書です。言葉が持つ意味の関連性を体系化しているため、単語の意味を理解したり、異なる言葉を使って表現を豊かにするために利用されます。

2. シソーラスの問題点

2.1. 意味のあいまいさ

同義語とされる単語間にも微妙なニュアンスの違いが存在することがあります。例えば、「happy」と「joyful」は同義語として扱われることが多いですが、使用される場面や感情の強度が異なる場合があります。

2.2. 最新の語彙の欠如

シソーラスは定期的に更新されるものの、最新の語彙やスラング、インターネット用語などが反映されるまでに時間がかかることがあります。このため、最新のトレンドや言語の変化に対応するには限界があります。

はるか
はるか
時代に合わない関係性が残っちゃうこともある。

3. 代表的なシソーラス

  • WordNet: 最も有名なシソーラスの一つであり、同義語だけでなく、単語の階層的な意味関係(上位語・下位語など)も含んでいます。WordNetは多くのNLPタスクで利用されています。
  • 日本語大シソーラス: 大修館書店によって製作された日本初のシソーラス。
PR