当アプリはブラウザ上で LaTeX 形式の数式を入力すると、リアルタイムもしくは手動で数式をレンダリングし、SVG / PNG / JPG / BMP / WEBP の各形式でダウンロードできるツールです。
1.構成
- レンダリングモード切替 (リアルタイム / 手動)リアルタイム: テキストエリアに入力するとすぐに数式を更新
- 手動: 入力後、「Render」ボタンをクリックしたタイミングで数式を更新
- 色選択フォームで色を選択すると、レンダリング結果の数式全体に対して文字色を変更できます。
- 文字サイズ選択フォームで「Small / Large / X-Large」などの文字サイズを選択できます。
- LaTeX 内に \tiny, \large, \Huge などのサイズ指定が含まれていても、自動的に無視され、ここで選択したサイズが優先されます。
- ファイル名入力ダウンロード時のベースファイル名を入力します(未指定の場合は
latex_output
がデフォルト)。 - LaTeX入力テキストエリアレンダリングしたい数式を LaTeX 形式で入力します。
- 「Render」ボタン (手動モードの場合のみ有効)
- 手動レンダリングを実行したいときにクリックします。
- リアルタイムモードの場合は、入力するだけで自動レンダリングされるので不要です。
- ダウンロードボタン(SVG / PNG / JPG / BMP / WEBP)
- それぞれのボタンをクリックすると、現在のレンダリング結果を指定形式でダウンロードできます。
- JPG をダウンロードするときは背景が白で塗りつぶされます(透過色が無効になるため)。
2.使い方の流れ
- 「リアルタイム」または「手動」 を選択する
- リアルタイムの場合: テキストエリアに入力するたび、数式が即座に更新されます。
- 手動の場合: テキストエリアの入力が完了したら「Render」ボタンを押して初めてレンダリングが行われます。
- 文字色やサイズを設定「色の選択」で文字色を自由に指定できます。
- 「文字サイズ」ドロップダウンリストで、数式のサイズを指定します。
- ファイル名を入力(任意)
- ダウンロードしたいファイル名をフォームに入力します。
- 例:
my_equation
と入力すると、ダウンロードはmy_equation.png
のようになります。
3. LaTeX 数式の例
ここでは、一部よく使う LaTeX 数式を紹介します。ツールのテキストエリアにそのまま入力してください。
3.1 基本的な数式
分数
\frac{a}{b}
例: \(\frac{x}{y}\)
累乗・下付き
x^2, \quad x_n
例: \(x^2 + y^2 = z^2\)
ルート
\sqrt{x}, \quad \sqrt[3]{x}
例: \(\sqrt{x^2 + y^2}\)
ギリシャ文字
\alpha, \beta, \gamma, \theta, \pi, \omega
例: \(\theta, \pi, \Omega\)
積分・微分
\int_{0}^{1} x^2 \, dx, \quad \frac{d}{dx} (x^2) = 2x
例: \(\displaystyle \int_{0}^{\infty} e^{-x} dx = 1\)
3.2 少し複雑な数式
行列
\begin{pmatrix}
a & b \\
c & d
\end{pmatrix}
例: \(\begin{pmatrix} 1 & 2 \\ 3 & 4 \end{pmatrix}\)
極限
\lim_{n \to \infty} \left(1 + \frac{1}{n}\right)^n = e
例: \(\displaystyle \lim_{x \to 0} \frac{\sin x}{x} = 1\)
総和・総乗
\sum_{k=1}^{n} k^2, \quad \prod_{k=1}^{n} k
例: \(\displaystyle\sum_{i=1}^{n} i = \frac{n(n+1)}{2}\)
多行の数式(aligned)
\begin{aligned}
f(x) &= x^2 + 2x + 1 \\
&= (x+1)^2
\end{aligned}
3.3 括弧のサイズ調整
LaTeX では通常 \left と \right を使うと、大きさが自動調整されます。
\left( \frac{1}{x} + 1 \right) \left( \frac{1}{x} - 1 \right)
例: \(\displaystyle \left(\frac{1}{x} + 1\right)\left(\frac{1}{x} - 1\right)\)