TCPとは何か?ゆるーくわかりやすく解説


はるか
TCPは、データ通信の要。信頼性が高い。

ふゅか
そうね!正確にデータを届ける通信手段だよね。
目次
1. TCPの要点
TCPとは・・・
- トランスポート層のプロトコル
- データを正確に届ける役割
2. TCPとは
TCP(Transmission Control Protocol)は、OSI参照モデルの第4層(トランスポート層)のプロトコルです。データを正確に、順序通りに送受信することを保証する役割を果たしています。
3. TCPの役割
3.1. データの分割と再構築
大きなデータを送信する際、TCPはデータを単位(セグメント)ごとに分割します。受信側では、分割されたデータを元の形に再構築します。
3.2. 信頼性の確保
TCPは、データが正しく届いたかを確認する仕組みを備えています。もしデータが途中で失われたり、壊れたりした場合でも再送を行い、データの完全性を保証します。
3.3. 順序の保証
ネットワークの性質上、データはバラバラの順序で届くことがあります。しかし、TCPは到着したデータを正しい順序に並べ替えます。

はるか
順序も保証。バラバラのデータを正しく並べる。
3.4. エラー検出と修正
送信されたデータにエラーがないか確認し、問題があれば再送を要求します。
3.5. 輻輳制御
TCPは、信頼性の高い通信を実現するだけでなく、ネットワークの混雑を防ぐための「輻輳制御(ふくそうせいぎょ)」という仕組みも備えています。輻輳とは、ネットワーク上でデータ量が増えすぎて、通信速度が低下したり、データが失われたりする状態を指します。輻輳制御は、この問題を回避するための仕組みです。
4. 接続の確立(3ウェイハンドシェイク)
TCPでは通信を始める前に、送信側と受信側で接続の準備を行います。この過程を「3ウェイハンドシェイク」と呼びます。
- ステップ1:SYN
送信側が受信側に「通信を始めたい」というシグナル(SYN)を送ります。 - ステップ2:SYN-ACK
受信側はそのシグナルを受け取り、「了解」の応答(SYN-ACK)を送ります。 - ステップ3:ACK
送信側が再度「了解」のシグナル(ACK)を送り、接続が確立されます。
このような通信をコネクション型と呼びます。

はるか
3ウェイハンドシェイク。接続を確立する手順。

ふゅか
通信を始める前に、送信側と受信側で「やりとりの準備」をするのよね!具体的には「SYN」「SYN-ACK」「ACK」の3ステップ!
5. TCPとUDPの違い
TCPに似たプロトコルにUDP(User Datagram Protocol)があります。これらの違いを簡単にまとめると次のようになります。
項目 | TCP | UDP |
---|---|---|
信頼性 | 高い | 低い |
速度 | 遅い(手続きが多い) | 速い(手続きが少ない) |
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