更新:2025/01/24

UDP(User Datagram Protocol)とは?ゆるーくわかりやすく解説

はるか
はるか
UDPって知ってる?
ふゅか
ふゅか
もちろん!通信プロトコルの一つで、スピード重視のやつよね。はやくやり取りしたいときに便利なの!
はるか
はるか
スピードはいいけど、信頼性は低い。

1. UDPの要点

UDPとは・・・

  • 速度重視の通信手段
  • 動画やオンラインゲームに利用されている。
  • User Datagram Protocolの略

2. UDPとは?

UDP(User Datagram Protocol:ユーザー・データグラム・プロトコル)は、コンピュータネットワーク上でデータをやり取りするための通信プロトコルの一つです。UDPは、通信を「素早く」行うことに特化しており、特定の用途に適しています。また、UDPはOSI参照モデルの第4層(トランスポート層)のプロトコルです。

3. 特徴

UDPの主な特徴をいくつか挙げてみましょう。

3.1. 接続の確立が不要

TCP(Transmission Control Protocol)とは異なり、UDPではデータを送る前に「通信の準備」をする必要がありません。

つまり、「相手が準備できているかを確認せずにデータを送り出す」仕組みです。このため、通信の遅延が少なく済みます。

このような通信のことをコネクションレス型と呼びます。

はるか
はるか
UDPは、接続準備いらない。TCPとは違う。
ふゅか
ふゅか
うん、だからデータをポンポン送れるんだよね!相手が準備できてなくてもとりあえず送っちゃう。

3.2. 高速な通信

UDPは、余計な確認作業(接続の確立やデータの到達確認など)を行わないため、非常に高速です。リアルタイム性が求められる場面で重宝されます。

3.3. データの信頼性が低い

UDPでは、送信したデータが相手に確実に届く保証がありません。また、送信した順番通りに届くとも限りません。これは、「スピード重視」の設計によるものです。

4. 使用例

UDPは、「速度」が重要で「データの完全性」をそこまで重視しない場面で使われます。以下に具体例を挙げます。

4.1. オンラインゲーム

オンラインゲームでは、リアルタイムでの動きが重要です。例えば、キャラクターの位置情報などは常に変わるため、一部のデータが欠けても問題にならないことが多いです。そのため、UDPが適しています。

4.2. ライブストリーミング

動画や音声の配信でも、UDPが使用されることがあります。一瞬の遅れやデータの欠損があっても、スムーズに再生できることが優先されるためです。

5. UDPとTCPの違い

UDPとよく比較されるTCPについて簡単に説明し、それぞれの違いをまとめてみます。

特徴 UDP TCP
接続の確立 不要 必要
データの信頼性 低い 高い
通信速度 高速 やや遅い
主な用途 リアルタイム通信 データの完全性が重要な通信

6. メリットとデメリット

6.1. メリット

  • 通信が高速。
  • 接続の準備が不要。

6.2. デメリット

  • データの到達保証がない。
  • データが順序通りに届かない場合がある。

7. まとめ

UDPは、「スピード重視」の通信プロトコルで、オンラインゲームやライブストリーミングなど、リアルタイム性が求められる場面で活躍します。一方で、データの信頼性や完全性が必要な場合には向きません。用途に応じて、UDPとTCPを使い分けることが重要です。

PR