URI(Uniform Resource Identifier)とは?ゆるーくわかりやすく解説



1. URI(Uniform Resource Identifier)とは?
URI(Uniform Resource Identifier)は、インターネット上でリソースを一意に識別するための仕組みです。簡単に言えば、ウェブ上にあるページやファイル、画像、動画などの「住所」を示すための記述方法です。この住所を使うことで、私たちは特定のリソースにアクセスできます。
2. URIの基本構造
URIには大きく分けて以下の2つの形式があります。
2.1. URL(Uniform Resource Locator)
URLは、リソースの「場所」を示します。例えば、ウェブページのURLは、ページが存在するサーバーのアドレスと、サーバー内での位置を指します。
例: https://www.example.com/index.html
2.2. URN(Uniform Resource Name)
URNは、リソースの「名前」を示します。リソースの物理的な場所に依存しない一意の名前を使ってリソースを識別します。
例: urn:isbn:978-3-16-148410-0
(ISBN番号を使って本を識別)
3. URLの構成要素
URLは、次のような要素から構成されます。
http://www.example.com:80/index.html?id=123&lang=ja#section1
3.1. スキーム(Scheme)
リソースにアクセスするための方法やプロトコルを示します。一般的なスキームの例として、http
、https
、ftp
などがあります。
例: http://
3.2. ホスト名またはドメイン名
リソースが存在するサーバーの名前を示します。これは通常、DNSによって管理されています。
例: www.example.com
3.3. ポート番号
サーバーと通信するプロトコルのポート番号を記述します。省略されることもありますが、デフォルトで使用されるポートが設定されています(例: HTTPは80、HTTPSは443)。
例: :80
3.4. パス(Path)
サーバー内でリソースがどこにあるかを示します。フォルダ構造のようなイメージです。
例: /index.html
3.5. クエリ文字列(Query String)
リソースに送る追加の情報を示します。?
の後に、キーと値のペアで記述されます。
例: ?id=123&lang=ja
3.6. フラグメント(Fragment)
リソース内の特定の位置を示します。#
で始まる部分です。目次とかで使われますね。
例: #section1
4. URIの役割と重要性
4.1. リソースの識別
URIは、リソースを他と区別するための「一意の名前」です。これにより、複数のユーザーが同じリソースにアクセスすることが可能になります。
4.2. インターネット通信の基盤
インターネット上のほぼすべての通信がURIを使ってリソースをやり取りしています。例えば、ウェブサイトを閲覧するとき、ブラウザはURIを使用してページにアクセスします。
4.3. 柔軟な設計
URIは、ウェブだけでなく、電子メール、ファイル転送、データベースなど、さまざまなリソースを識別するために使われます。
5. URLとURIの違い
URIは、リソースを一意に識別するための概念であり、その中に「URL」と「URN」が含まれます。一方で、URLはURIの中でも「リソースの場所を示すもの」に限定されます。したがって、すべてのURLはURIですが、すべてのURIがURLというわけではありません。ですが、基本的にはURIはURLと思ってもらっても問題はありません。


6. まとめ
URIは、インターネット上でリソースを特定するための「住所」にあたる重要な概念です。URLやURNという形式があり、ウェブブラウザやアプリケーションを通じて、リソースへのアクセスを可能にします。URIの正しい理解と設計は、ウェブやシステム開発において欠かせないスキルです。