[VPS活用]VPSでVPNサーバーを構築する方法
VPSを使用してVPNサーバーを構築する手順を紹介します。SoftEther VPN Serverを使用することで、特定のIPアドレスを固定したい場合や、VPN提供業者を利用したくない場合に役立ちます。
1. VPS上の設定
1.1. パッケージの更新
システムのパッケージを最新状態に更新します。
sudo apt update
sudo apt upgrade
1.2. makeツールのインストール
makeツールとgccをインストールします。
sudo apt install -y gcc make
1.3. SoftEther VPN Serverのダウンロード
次にSoftEther VPN Serverのインストールパッケージをダウンロードします。
wget https://github.com/SoftEtherVPN/SoftEtherVPN_Stable/releases/download/v4.39-9772-beta/softether-vpnserver-v4.39-9772-beta-2022.04.26-linux-x64-64bit.tar.gz
1.4. vpnserverのビルドとディレクトリ移動
ダウンロードしたパッケージをビルドします。
cd vpnserver
make
その後、ホームディレクトリに移動し、ビルドしたvpnserverを/usr/localディレクトリに移動します。
cd
mv vpnserver /usr/local
1.5. ファイル権限の設定
適切なファイルの権限を設定します。
cd /usr/local/vpnserver/
chmod 600 *
chmod 700 vpncmd
chmod 700 vpnserver
1.6. vpncmdの起動
vpncmdを起動して、VPNサーバーの状態を確認します。vpncmdを使用するときには3を選択してください。
./vpncmd
check
これでVPS上にVPNサーバーを構築するための基本的な設定が完了しました。必要に応じて、SoftEther VPN Serverの追加の設定を行ってください。
2. 自分のPC上の設定
2.1. SoftEther VPN Server Managerのインストール
まず、SoftEther VPN Server Managerをインストールする必要があります。以下のリンクからダウンロードしてSoftEther VPN サーバー管理マネージャをインストールしてください。
2.2. 接続設定
VPN接続を設定する際、以下の情報を指定します。
- 接続設定名: 任意の名称
- ホスト名: VPSのIPアドレスまたはホスト名
2.3. パスワードの設定
もし、VPN Serverのパスワードを以前に設定していない場合、新たにパスワードを設定する必要があります。
./vpncmd
次に、1を入力し、表示されるVPN Server>
プロンプトで以下のコマンドを実行します。
ServerPasswordSet
これにより、新たなパスワードを設定するプロンプトが表示されます。指示に従い、パスワードを設定してください。
SoftEther VPN サーバー管理マネージャの接続をクリックして以下の画面にが出てきたらさっき設定したパスワードを設定してください。
パスワードの入力が終わったら、以下のような画面が出てくるはずです。
以上で基本的な設定は終了です。