ウォーターフォールモデルとは？ゆるーくわかりやすく解説
1. ウォーターフォールモデル
ウォーターフォールモデルは、システム開発やプロジェクト管理でよく使用される手法の一つです。このモデルは、開発工程を段階的に進める特徴があり、名前の通り「滝」のように上から下へと流れるように進行していきます。
2. ウォーターフォールモデルの概要
ウォーターフォールモデルは、各工程が完了した後で次の工程に進む、上流工程から下流工程へ流れ込む滝のな開発手法です。一般的には以下のような段階で進行します。
2.1. 要件定義
まず最初に、開発するシステムの要件を明確にします。顧客やクライアントと協力し、何を開発するのか、どのような機能が必要なのかを洗い出します。
2.2. 設計
要件定義が固まったら、それに基づいてシステムの設計を行います。システム全体の構造や、どのように機能が実装されるかを計画します。
2.3. 実装
設計が終わったら、実際にシステムをプログラムで構築していきます。この段階では、開発者が設計に基づいてコードを書いていきます。
2.4. テスト
実装が完了した後は、システムが正常に動作するかどうかを確認するためにテストを行います。バグや不具合を見つけ、必要に応じて修正します。
3. ウォーターフォールモデルのメリット
3.1. 計画がしっかり立てられる
各フェーズが順番に進行するため、プロジェクト全体のスケジュールやリソースを正確に見積もることができます。
3.2. 進行が明確
それぞれの段階が明確であり、次に何をするかが分かりやすい。特に大規模なプロジェクトでは、この段階的な進行がプロジェクトの混乱を防ぐのに役立ちます。
3.3. ドキュメントが充実
各段階ごとに必要なドキュメントを作成するため、後から見返したり他の人に説明する際に役立ちます。
4. ウォーターフォールモデルのデメリット
4.1. 変更に弱い
各フェーズが終了すると次に進むため、途中での変更が難しいという問題があります。要件が変わった場合、初めからやり直しになることもあります。
4.2. 後戻りがしにくい
前のフェーズに戻ることが難しいため、初期段階でのミスや見落としが大きな問題になる可能性があります。
4.3. テストが後半になる
テストは実装後に行うため、設計や要件の段階で見つけられなかった問題が後半になってから発覚することがあります。
5. ウォーターフォールモデルが向いているプロジェクト
ウォーターフォールモデルは、要件が明確であまり変更されることがないプロジェクトに向いています。プロジェクトの規模が大きく、全体の計画をきっちりと立てて進めたい場合に効果的です。
